第26回釜山国際映画祭にて5冠、第59回百想芸術大賞にて女性最優秀演技賞(ヤン・マルボク)にノミネートされた韓国映画『同じ下着を着るふたりの女』の予告編が解禁。『すばらしき世界』『夢売るふたり』などの西川美和監督から、新鋭キム・セイン監督の映画作家としての姿勢を絶賛するコメントも到着した。
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相手を完全に愛することも憎むこともできず、暴力と依存の悪循環に陥った中年シングルマザーの〈母〉と20代後半の〈娘〉。ふたりの痛切な親子関係を描いた本作。
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この度、解禁された予告編では、若くしてシングルマザーとなった母スギョンと、その娘イジョンが買い物に訪れたスーパーの駐車場で口論となり、母が娘を車で轢いてしまうという衝撃の場面も描かれる。
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本編ではこの件がきっかけとなり、母を相手に娘が裁判を起こす事態へと発展。親子ケンカでは済まされない母娘の差し迫った状況に緊張感が走る。しかし、一方で自身の人生の幸福を求める母の心情にも目を向けた場面もあり、本作が一方的に母を断罪する作品ではないことも示唆されている。
そして予告編の最後では、いち早く作品を鑑賞した西川監督から、「人間は、絶望的に変わらない。しかし、その絶望を引き受けながら、懸命に出口を探した作家としての姿勢に感動する」とのコメントも寄せられた。
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さらに、日本版ポスタービジュアルと追加画像も解禁。長編出演デビューとなる娘役のイム・ジホと、Netflix映画『#生きている』やNetflixシリーズ「イカゲーム」などにも出演した母役のヤン・マルボクの様々な側面を見ることができる。
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『同じ下着を着るふたりの女』は5月13日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて公開。