『アラジン』『美女と野獣』誕生へ続くきっかけとなった名作アニメーションを実写映画化した『リトル・マーメイド』。先日行われた本作のワールドプレミアでは、本編が初披露。“ディズニー史上最高傑作”と絶賛の声が相次いでいる。
監督はアカデミー賞6部門に輝く『シカゴ』などのロブ・マーシャル監督。ライブアクションに強みを持つ監督は、実写版『リトル・マーメイド』の最大の魅力は“アリエルのキャラクター性”にあると明かした。
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そんな本作で描かれるのは、美しい歌声をもち、人間の世界に憧れている人魚アリエルの物語。嵐から救った王子エリックとの運命の出会いによって、人間の世界に飛び出したいという彼女の思いは、もはや抑えきれなくなる。
そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、恐ろしい取引を申し出る。それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、世界で最も美しい声をアースラに差し出すことだった…。
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監督は「嬉しいことに、この物語の主人公アリエルはもともとモダンな女性なんです。彼女は、こうするべきだと言われていることと違うことをやりたいと思っています。今いるところから浮いているように感じていて、他に違う人生があるのではないかとさえ感じているんです。新たな挑戦を恐れたりはしない点がとても現代的ですよね」と、30年以上前に描かれたアリエルと、自分らしい生き方を求めるようになった現代女性に通ずるポイントを説明する。
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そんなアリエルを、実写版ではさらに共感性の高い存在に進化させたのだといい、「とくに恋に落ちる部分はアップデートしています。本作は、ハンサムな男の子に恋する話というより、違う世界に入っていきたいという話なんです」と監督。
「相容れないものとの間に壁を作ろうという動きは、現実の世界でも起こっている。この物語では、若い女性がそのバリア、壁を壊そうとするんです。水の下の世界と、水の上の世界を阻むものをね。この作品はとてもモダンで、リアルな話なんですよ。私たちは、アンデルセンの物語にも、1989年のアニメーション版にもあったその要素を、この作品ではより強調するようにしたです」と語っている。
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現代女性にとって等身大の存在でもあるアリエルの冒険に期待が高まる。
『リトル・マーメイド』は6月9日(金)より全国にて公開。
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