ルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリー、ベン・ウィショーらの共演で贈る『ウーマン・トーキング 私たちの選択』から、自身初のアカデミー賞受賞となったサラ・ポーリー監督の特別インタビュー映像が到着した。
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原作は2018年に出版され、「NEW YORK TIMES」ブックレビューの年間最優秀書籍に選ばれたミリアム・トウズによる同名ベストセラー小説「WOMEN TALKING」。2005年から2009年にボリビアで起きた実際の事件を元に描かれている。
脚色、そして監督を務めたのは、『死ぬまでにしたい10のこと』などで女優として活躍しながら、2006年『アウェイ・フロム・ハー君を想う』で監督、脚本家としてデビューし数々の賞を受賞したサラ・ポーリー。前哨戦でも脚色賞を数多く受賞した本作は、本年度アカデミー賞で作品賞、脚色賞にノミネートされ、脚色賞を受賞した。
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プロデューサーであるフランシス・マクドーマンドが想像していた「至近距離から撮ったような素朴な作品」よりもスケールの大きい、シネマティックな作品に仕上げたサラ監督。脚本、演出、俳優陣の演技まで高い評価を受ける納屋での会話について、「今の権力構造、力の不均衡、暴力による害悪など、あらゆることに言及」すると語る。
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この物語において、「意見を異にする人同士が、新たな世界と新たな道を創造するためにじっくりと腰を据えて話し合う様」を見せることが重要だと話し、「そういう議論が可能であるということが一縷の希望となります」と思いを明かした。
また、本作の公開に際し、著名人からのコメントが到着。女優・芋生悠は「彼女たちは話し合う。沈黙は無い」と納屋での対話のシーンを語り、「映画の中に存在するのは希望に満ちた女性たちだ」とサラ監督が映像中でも語った「一縷の希望」に焦点を当てたコメントを寄せる。
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映画・音楽パーソナリティの奥浜レイラも、「女性たちは一枚岩ではないが、対話を積み上げることで同じ未来を見つめる」と同様にコメントを寄せる。6月13日(火)開催の公開記念トークイベント付き上映の登壇ゲスト・清水晶子(東京大学総合文化研究科教授)は「女性たちが、お互いに言葉をかわし、お互いの言葉に耳を傾ける中から、現在とは異なる未来の可能性を想像し、それを実現していく。フェミニスト的な希望を語るユートピアの寓話」と評価している。
『ウーマン・トーキング 私たちの選択』はTOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国にて公開中。