宮崎駿監督の10年ぶりの長編映画『君たちはどう生きるか』が、本日7月14日(金)に公開を迎えたということで、何度でも繰り返し観たくなる、監督がこれまで手掛けてきた「スタジオジブリ」の長編映画を一挙ご紹介。
『天空の城ラピュタ』(1986年8月2日公開)
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『ルパン三世 カリオストロの城』、『風の谷のナウシカ』に続き、監督と脚本を手掛けた『天空の城ラピュタ』。ムスカ率いる謎の男たちによって連れ去られた少女・シータと、落下するシータを発見する少年・パズーが、かつて栄えた空の王国・ラピュタを探す冒険に出る、好奇心と夢にあふれた伝説的名作だ。
『となりのトトロ』(1988年4月16日公開)
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サツキとメイの姉妹と、森で出会う不思議ないきもの“トトロ”との交流を描くファンタジー『となりのトトロ』。トトロのほかにも、小さくて真っ黒なオバケ“マックロクロスケ”、不思議なネコバスなど魅力的なキャラクターの登場も必見。
昨年は、イギリスの名門演劇カンパニー、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー(RSC)と日本テレビの共同制作で、舞台化されたことも話題に。
『魔女の宅急便』(1989年7月29日公開)
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魔女の女の子・キキが、人間社会での様々な出会いを通して、成長していく物語『魔女の宅急便』。魔女のおかあさんと人間のおとうさんに育てられたキキは、“13歳になったら一人前の魔女になるために知らない街で一人暮らしをする”という魔女の掟に従い、相棒・ジジと共に故郷を旅立つ…。
「名探偵コナン」シリーズでお馴染みの高山みなみと山口勝平、さらに戸田恵子と、豪華キャストの参加、荒井由実の名曲にも注目。
アニメーション映画のほかにも、2014年には、小芝風花を迎えて原作小説が実写映画化。また、上白石萌歌、福本莉子ら出演で何度も舞台化されるほど人気作品となっている。
『紅の豚』(1992年7月18日公開)
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監督が自らを投影したキャラクターを主人公に、空を飛ぶことへのこだわりと思いを込めた『紅の豚』。誇りと、女と、金をかけて、ポルコ対カーチスのロマン溢れる男同士の空中対決がスタート! 「カッコイイ」とは、何か――? 哀愁漂うオトナなファンタジー作品だ。
ヒロインのマダム・ジーナを演じた加藤登紀子が歌う主題歌「さくらんぼの実る頃」にも注目。スタジオジブリ史上初めて、ヒロインを演じた役者が主題歌を歌った作品となっている。
『もののけ姫』(1997年7月12日公開)
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公開当時の日本の興行収入記録を塗り替え、日本だけではなく世界中で絶賛された『もののけ姫』。自然界と人間との関わりについて描いた壮大な物語は、自然と人間は共に生きることができるのかという、人類の命題とも言える大きなテーマに挑んでいる。
石田ゆり子、田中裕子、小林薫、西村雅彦、森光子ら俳優陣が声優を務めているのも見どころのひとつだ。
『千と千尋の神隠し』(2001年7月20日公開)
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第75回アカデミー賞長編アニメーション映画部門賞、2002年ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した『千と千尋の神隠し』。少女・千尋が、両親と共に不思議なトンネルで迷い込んでしまうところから始まる物語。両親はブタにされてしまい、戻るための道もなくなった千尋は、神々の集う湯屋である「油屋」で働くしかなく――。
舞台化は、昨年に引き続き、橋本環奈&上白石萌音の続投で再演が決定しており、大きな注目を集めている。
『ハウルの動く城』(2004年11月20日公開)
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魔女の呪いで老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、美しい魔法使いの青年ハウルが心を通わせていく、真実の愛の物語『ハウルの動く城』。生きることの素晴らしさ、戦うことの愚かさが描かれている。
ボイスキャストには、ソフィーを倍賞千恵子、ハウルは木村拓哉が演じているほか、美輪明宏、神木隆之介、大泉洋らが声をあてた個性的なキャラクターたちも登場する。
『崖の上のポニョ』(2008年7月19日公開)
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さかなの子・ポニョと、人間の男の子・宗介の間に生まれた絆を描く、全編手書きで製作された『崖の上のポニョ』。海辺の小さな町に住む5歳の男の子・宗介は、ジャムの瓶に入り込んでしまったポニョと出会う。瓶を割って助け出すと、ポニョは宗介が大好きになり、宗介もポニョを好きになる。父・フジモトによって海の中に連れ戻されてしまったポニョだったが、「人間になりたい」と強く願うように。ポニョは、妹たちの力を借りてフジモトの魔法を盗み出すと、宗介の元へと向かっていく――。
主題歌と共に日本中で社会現象になった本作。どこまでもピュアな2人の大冒険に、心が弾むこと間違いなし。
『風立ちぬ』(2013年7月20日公開)
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これまでの宮崎監督作品とは異なる“大人のラブストーリー”『風立ちぬ』。第二次世界大戦時、零戦の設計者として活躍した堀越二郎をモデルに、堀辰夫の同名小説をリンクさせ、主人公とヒロインとの恋、そして恋から愛へと成熟していく夫婦の絆が描かれている。
宮崎監督の“最後”の長編映画として当時話題となった本作。主人公役は庵野秀明、ヒロイン役は瀧本美織が務めたほか、西島秀俊、竹下景子、大竹しのぶ、志田未来らが出演していることにも注目。
『君たちはどう生きるか』(公開中)
『風立ちぬ』から10年、宮崎監督最新作『君たちはどう生きるか』。原作・脚本も務めた本作のタイトルは、宮崎監督が少年時代に読んで感動した吉野源三郎の著書から借りたそう。
スタジオジブリ作品としては初めてとなる、IMAX上映も行われる。
なお、昨年11月には、スタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」が開園し話題に。7月は、『コクリコ坂から』、『もののけ姫』の金曜ロードショー放送も決定しており、こちらも要チェックだ。