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片渕須直監督、構想6年の最新作『つるばみ色のなぎ子たち』パイロット映像が10万再生超え

片渕須直監督の劇場最新作『つるばみ色のなぎ子たち』のステージイベントが「京都国際マンガ・アニメフェア2023」内にて開催。先に解禁されたパイロット映像が、公開から9日間に累計10万の再生回数を突破し、話題を集めているなか、片渕監督が本作について語った。

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『つるばみ色のなぎ子たち』 ©つるばみ色のなぎ子たち製作委員会/ クロブルエ
『つるばみ色のなぎ子たち』 ©つるばみ色のなぎ子たち製作委員会/ クロブルエ 全 7 枚
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片渕須直監督の劇場最新作『つるばみ色のなぎ子たち』のステージイベントが「京都国際マンガ・アニメフェア2023」内にて開催。先に解禁されたパイロット映像が、公開から9日間に累計10万の再生回数を突破し、話題を集めているなか、片渕監督が本作について語った。

本作は、枕草子が書かれた千年前の京都を舞台に、清少納言が生きた時代を描く物語。片渕監督の徹底的な研究と調査と綿密な分析によって制作されている。

映画初の「パイロット映像」について片渕監督は、「最初に作った映画が『アリーテ姫』という作品で、構想から公開までで8年かかりました。次の『マイマイ新子と千年の魔法』は2009年に公開されたのですが、そのあとの『この世界の片隅に』もそこから7年かかっています。『つるばみ色のなぎ子たち』も2017年から構想を始めていてすでに6年かけています。6年たってようやくこれだけの長さ(3分35秒)の映像ができました」と紹介。

5月にタイトルが発表された本作『つるばみ色のなぎ子たち』は、いまだその多くがベールに包まれており、これまでキーワードやヒントのようなものだけが時折公開されるだけ。「映画の全貌はまだ見えてきません」と片渕監督が言いながらも「公開される3分30秒ほどの映像の中に、皆さんが新しいものをくみ取っていただけるとありがたいと思っています」と話した。

また、「この映画の舞台は京都なので、この京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)でその機会が得られたことを本当ありがたいなと思っています」と監督。

制作を支えるメインスタッフについても、「作画監督の安藤雅司さん、監督補の浦谷千恵さんの力がなければここまでたどり着くことはできませんでした。そして、美術監督として新しく金子雄司さんにご参加いただいています。前に水谷利春さんにお願いをしていたのですが、作品の制作期間が長くなってしまっていることもあり、若い金子雄司さんにバトンタッチをしました」と改めて紹介した。

金子さんは、『アイの歌声を聞かせて』や『ジョゼと虎と魚たち』など近年の話題作で活躍している美術監督。そのこだわりは、手描きによって背景を描くことにあるという。「金子さんは、アニメーションが今までやってきた筆で絵を描いてきた道のりを残したいとおっしゃってくださっていて、この作品にもその技術を残して画面を作ってくださっています」と監督は言及。

音楽の千住明さんについても、「ずいぶん前から千年前の雅楽についての楽器や音について、勉強会などを開かせていただいていました。その要素がこれから作品の中で実現していくのだろうなと期待しています」と明かした。

最後には、「まだまだ時間はかかりますが、これからも皆さんと一緒に歩んでいけたらと思いますので、よろしくお願いします」と締めくくった片渕監督。鋭意制作されている『つるばみ色のなぎ子たち』は、MAPPA関連会社・コントレールで新人育成も併せて制作されている。

片渕須直監督よりパイロット映像解禁に寄せたコメント
ここまでに何年も費やしてきた「つるばみ色のなぎ子たち」がついに画面の中で色がつき、動き始めました。
どんなふうにご覧になったでしょうか。予想されていたイメージどおりだったでしょうか。
映画は完成までまだまだ長く、これからも折に触れて何かをお見せしていきたいな、と思っています。次にはどんなものを。思いを巡らせています。

『つるばみ色のなぎ子たち』の公開時期は未定。



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《シネマカフェ編集部》

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