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演技未経験の子どもたちが体現する『最悪な子どもたち』12月公開

第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞ほか各国映画祭で高い評価を得た『最悪な子どもたち』(Les Pires(原題)/The Worst Ones(英題))が、12月9日(土)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

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『最悪な子どもたち』©Eric DUMONT - Les Films Velvet
『最悪な子どもたち』©Eric DUMONT - Les Films Velvet 全 6 枚
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第75回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞ほか各国映画祭で高い評価を得た『最悪な子どもたち』(Les Pires(原題)/The Worst Ones(英題))が、12月9日(土)より公開されることが決定。ポスタービジュアルと場面写真が解禁された。

ある夏の日、フランス北部の荒れた地区を舞台にした映画が企画され、地元の少年少女を集めた公開オーディションが開かれることから始まる物語。

選ばれたのは、異性との噂が絶えないリリ、怒りをコントロールできないライアン、心を閉ざしたマイリス、そして出所したばかりのジェシーの4人のティーンエイジャーたち。出来上がったシナリオは、彼ら自身をモデルにした物語だった。監督の狙いとは? 住民たちが訝しむなか、波乱に満ちた撮影が始まり、予想外の展開が訪れる…。

原題タイトル『Les Pires(原題)/The Worst Ones(英題)』にあるように、演技未経験の、子どもたちを配役した映画撮影の様子を捉えた本作は、「映画の登場人物」を演じることで「自分自身」と向き合うことになった主人公たちが、はじめての体験に格闘し、違う世界に飛びこむことで、彼らのなかの何かが少しずつ変わっていく様子を捉えていく。

現実とフィクション、映画製作のプロセスと物語の間を絶え間なく行き来する、子どもたちの瑞々しくリアルで、奇跡的な演技が光る唯一無二な作品に仕上がっている。

監督を務めるのは、リーズ・アコカとロマーヌ・ゲレからなる新鋭コンビ。キャスティングディレクターや演技コーチとして数千人以上の若者と接してきた2人は、2012年、公開オーディションを題材とした短編『シャス・ロワイヤル』(2016)で監督デビューし、セザール賞短編賞にノミネート。その後、長期にわたる取材やキャスト探しを経て、初長編となる本作を完成させた。

監督の2人はかねてより「なぜ映画というジャンルが、過酷な環境で生きる子どもたちに惹かれカメラを向けようとするのか?」ということに関心を持っていたという。本作では、世代や文化の違いから生じるハプニング満載の展開で観客を楽しませると同時に、映画が個人やコミュニティにもたらす影響、作り手の倫理、社会格差といったテーマを鋭く突きつける。

主人公の子ども4人を演じるのは、実際に北フランスの撮影地近くの学校や児童養護施設でのオーディションに参加し選ばれた演技未経験の子どもたち。作中では、はみ出し者のレッテルを貼られた主人公たちが、映画の現場で様々な壁にぶつかりながら、自身の新たな可能性を発見していく過程を全身で体現している。

特に主人公らが演技の才能を開花させるシーンは圧巻で、役と重なるキャスト本人の出演経緯も相まって、観る者の心を捉えて離さない。一方、アート系映画監督の役に扮するのは『ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命』『オーバー・ザ・ブルースカイ』などでの名演で知られ、劇作家・映画監督としても活躍するヨハン・ヘルデンベルグ。芸術表現の追求と大人の責任の間で揺れる複雑なキャラクターを人間味豊かに演じている。

『最悪な子どもたち』は12月9日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。


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《シネマカフェ編集部》

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