クリストファー・ノーラン監督最新作、世界の運命を握った天才科学者の実話に基づく物語『オッペンハイマー』が全国のIMAX(R)劇場50館で同時公開決定。ノーラン監督から、アカデミー賞撮影賞にノミネートされている本作の撮影についてコメントも到着した。
第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞をはじめ最多13部門にノミネートされた本作。同・撮影賞にもノミネートされている撮影監督のホイテ・ヴァン・ホイテマは、ノーラン監督とは『インターステラー』以降全ての長編作品で組んでいる仲。
ノーラン監督とホイテマは『オッペンハイマー』でIMAX(R)65ミリと65ミリ・ラージフォーマット・フィルムカメラとを組み合わせた、最高解像度の撮影を実践。また、本作のためだけに開発された65ミリカメラ用モノクロフィルムを用い、史上初となるIMAX(R)モノクロ・アナログ撮影を実現した。
ノーランは、J・ロバート・オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)の視点から語られるシーンを映画の脚本としては異色の一人称で書き、カラー映像で表現。彼の内面を象徴的に表わす、感情を揺さぶる抽象的なイメージとともにモンタージュされている。

一方、第二次世界大戦後のアメリカの原子力政策に大きい影響力を持っていた人物、ルイス・ストローズ(ロバート・ダウニー・Jr.)を中心とする場面はモノクロ映像と、視覚的な描き分けがなされている。

ノーラン監督は、「私とホイテが採用した撮影スタイルは、非常にシンプルだが、力強いものだ」とコメント。「映画の世界と観客との間にいかなる障害もないこと、モノクロ映像以外、様式化されたところのない映像だった。特にカラー映像の場面は飾り気がなく、シンプルな映像を望んだ。できるだけ自然で、世界の肌触りを伝えてくれるようなものだ。衣装であろうと、セットであろうとロケであろうと、現実世界の複雑な細部を追い求めた」と語っている。

今回併せて、ノーラン監督の指揮の下、ホイテマがIMAX(R)カメラで撮影するメイキングカットも初公開。また、2月16日(金)よりムビチケ(1600円/税込)の発売も決定した。

『オッペンハイマー』は3月29日(金)より全国にて公開。IMAX(R)劇場全国50館にて同時公開。