史実を基に、実在した女性たちを描いた周美玲(ゼロ・チョウ)監督による映画『流麻溝十五号』(よみ:りゅうまこうじゅうごごう、英題:Untold Herstory)が7月26日(金)より全国順次公開決定。特報・メインビジュアル・場面写真が解禁となった。
第二次大戦後、台湾・緑島には30年以上もの間、政治犯収容を目的とした教育施設と監獄が置かれており、そこには高校生や活動家、モダンダンサーなど年齢も育ちも異なる人々が捕らわれていた。
本作は史実を基に、実在した幾人の命を3人の女性に投影、家族や生活、さらには名前すらも奪われつつも信念を曲げず、真の自由が訪れることを切望した人々の物語。

タイトルとなっているのは、緑島にあった身分も年齢も違う女性たちが収容されていた住所を示している。

メインビジュアルは、台湾での劇場公開が決まった際にも発表されたスチールを起用。台湾・緑島に収監された3人の姿と共にその前には柵があり、島に入ったものは出ることはできず、またその家族たちも島に立ち入ることは許されない構図は忠実に描かれた写真を起用したビジュアル。

また、特報では、映画で描かれる不条理な出来事の数々を想起させるとともに、自由を口にするものは政治犯としてすぐに捕まる“白色テロ時代”を生きた人々の姿を映し出す。
これから映画を観る日本に住む者たちに訴えかけるとともに、これがわずか70年前の出来事ということにもハッとさせられる映像となっている。

『流麻溝十五号』は7月26日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国にて順次公開。