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アンソニー・ホプキンス演じる“英国のシンドラー”の偉業から生まれた世界的キャラクターとは?『ONE LIFE』

映画『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』でアンソニー・ホプキンスが演じたニコラス・ウィントンの偉業から、映画化もされたイギリスを代表するあのキャラクターが誕生した

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『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023
『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』© WILLOW ROAD FILMS LIMITED, BRITISH BROADCASTING CORPORATION 2023 全 5 枚
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アンソニー・ホプキンスが、ナチスの脅威から669人の子どもを救ったニコラス・ウィントンを演じる『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』が6月21日(金)より公開。“イギリス版シンドラー”ともいわれるニコラス・ウィントンの偉業から、映画化もされたイギリスを代表するあのキャラクターが誕生したことがわかった。

第二次世界大戦前夜、ナチスの手が忍び寄るプラハで多くのユダヤ人の子どもたちを救ったニコラス・ウィントン。

ロンドンで株の仲買人として働いていた当時20代の青年だったニコラスは、友人からの誘いでプラハのユダヤ人難民キャンプを訪れ、大勢の幼い子どもたちが寒さと飢えに震える姿に大きなショックを受け、彼らを救うことを決意する。

子どもたちをイギリスへ避難させるには、1人につきビザ、保証金50ポンド(現在の2,500ポンド、当時の労働者の給料3か月分に相当、日本円で約49万円)の支払い、医療証明書、里親の確保という厳しい条件が必要とされ、ニコラスは母親を含めた仲間たちと資金集めと里親探しに奔走する。

何とかすべてを用意したニコラスは子どもたちに数字が掛かれた名札を首にかけさせてロンドンへ輸送する【キンダートランスポート】を実施。ロンドンの駅のホームに到着した際、名札の数字を呼んで子どもたちと里親を引き合わせた。

ニコラスが里親と子どもたちを繋げたこの名札は、イギリスで生まれ世界中で愛される「くまのパディントン」に大きな影響を与えている。

パディントンはペルーからやってきた熊で、ブラウン夫妻がパディントン駅で彼に会った時に名札を身に着けていたというエピソードがあるが、これについて「くまのパディントン」原作者のマイケル・ボンドは、幼少期にイギリスに疎開してきた子どもたちが名札を首からぶら下げ、スーツケースを持って佇む姿をニュース映像で見た記憶を元に創作したと明かしている。

その上で平和への願いを込めて、くまのパディントンが心優しい人々に出会い、やがて本物の家族になっていく物語を紡いでいった。

『パディントン』(C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S. PADDINGTON BEARTM, PADDINGTONTM AND PBTM ARE TRADEMARKS OF PADDINGTON AND COMPANY LIMITED

現在、ニコラスが子どもたちを列車に載せたプラハ駅には、ニコラスが2人の子どもたちを連れてスーツケースを足元に置いたブロンズ像が建てられている。

映画の撮影中には、プラハ駅のプラットフォームの端には白いテントが設置され、ウクライナから到着する母子たちが手続きをする場所になっていたそうだ。キャストとスタッフたちはウクライナの子どもたちがニコラスの銅像の側で遊ぶ姿をみて「今がこの作品を作るべき時だ」と強く感銘を受け、物語を伝えることに使命感を抱いたとふり返っている。

世界各地で戦争が続き分断が進む現在、純粋に平和を願い行動したニコラス・ウィントンの偉業はいままさに知っておくべき物語といえるだろう。

『ONE LIFE 奇跡が繋いだ6000の命』は6月21日(金)より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほかにて全国にて公開。



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《シネマカフェ編集部》

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