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3連休中に追いつきたい! 今話題のサスペンス韓国ドラマ4選

2024年も韓国ドラマが豊作だが、最近はサスペンスものが特に際立っている。ということで、今回は連休中に追いつきたい話題のサスペンス韓国ドラマとして、「ヒエラルキー」「ピラミッドゲーム」「旋風」「ソンジェ背負って走れ」を紹介したいと思う。

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Netflixシリーズ「ヒエラルキー」独占配信中
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 “猛暑”が続く中で迫りくる3連休。どこかに出かける? いやいや、身の安全のためにも、家の中にこもって動画視聴三昧をするしかない! 2024年も韓国ドラマが豊作だが、最近はサスペンスものが特に際立っている。ということで、今回は連休中に追いつきたい話題のサスペンス韓国ドラマを紹介したいと思う。

「ヒエラルキー」(Netflix)

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舞台は、厳しい校内ヒエラルキーが存在する名門私学チュシン高校。頂点に君臨するのは、曾祖父が学校創設者であるリアン、大手財閥グループ代表の娘ジェイ、大手貿易会社社長の娘ヘラ、政治家一家の子息ウジンだ。彼らの牛耳る世界が崩れ始めるのは、奨学生カン・ハが編入してきてから。奨学生たちが上位生徒たちの機嫌を損ねぬよう過ごす中、ハは校内独自のルールをあっけらかんと破っていく。“学校の主”リアンの神経を逆撫でし続けるハだが、その目的は、揉み消された校内事件の真相を暴くためだったー。

事件の容疑者探しのほか、ジェイがラブラブ交際中だったリアンを急に振った理由や、ジェイに迫る脅迫者の正体など、幾つかの謎が絡み合う本作。そこに、ジェイ、リアン、ハが三角関係となっていき、ヘラが元々好きだったリアンにアプローチし始め、ウジンも◯◯が好きで……、と色恋沙汰も発生するのが青春劇ならでは。セレブ高校生グループにパンピー高校生が入り混じってドラマが生まれるところや、お酒にタバコにドラッグと高校生らしからぬワイルドなパーティーが開かれる点など、懐かしの米国ドラマ「ゴシップ・ガール」(全6シーズン)を彷彿とさせるが、本作は7話構成のリミテッドシリーズなのでご安心を。

また、「イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~」のイ・チェンミン、「キング・ザ・ランド」のキム・ジェウォン、「その年、私たちは」のノ・ジョンエ、「アンナラスマナラ -魔法の旋律-」のチ・ヘウォン、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のイ・ウォンジョンなど、注目の若手俳優が勢揃いしているという点でもチェックしておきたい。

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「ピラミッドゲーム」(ABEMA)

同じく学園モノで推したいのがこちら。主人公は、転勤族である親元で育ち、転校先のクラスに馴染むことが特技であるスジ。しかし、新たな転校先のペクヨン女子高校2年5組は、何かがおかしかった。その原因が判明したのは、初参加のホームルームの時。同クラスでは、アプリを通じた投票でいじめの対象者を選ぶ「ピラミッドゲーム」をやっており、半強制的に参加させられたのである。案の定、Fランク(=0票)で新たなターゲットになるスジ。2年5組のある建物には防犯カメラの設置はなく、いじめっこたちは傷跡などが残らないように計算しながら暴力を振るっており、担任は役に立たない。スジは日々のいじめを回避し、次の投票で最下位を脱するため、ゲーム棄権を貫くジャウンに協力を求めることにする。

毎月いじめのターゲットが変わり、序列の変化によってあからさまに態度を急変させる生徒たちの姿が残酷なほどリアルで、精神的にも肉体的にも病むようないじめの内容も恐ろしい。しかし、カースト構成の内訳を分析し、どうやったらゲームを廃止させられるのかと、主人公が取り組む頭脳戦・心理戦に引き込まれていく。

打算的だが善良な心もあるスジを演じるのは「二十五、二十一」のキム・ジヨン(宇宙少女・ボナ)、クラスいち優しく不器用なジャウンを「イルタ・スキャンダル ~恋は特訓コースで~」のリュ・ダインが演じており、それぞれハマり役。また、クラスのお姫様=ペク・ハリンを演じたチャン・ダアは、デビュー作とは思えないほど見事な演技力を発揮している。全10話中、6話まで配信中。

「ピラミッドゲーム」はABEMAにて日本初・独占配信中。

「旋風」(Netflix)

硬派な政治サスペンスものがお好みなら、「旋風」は必見だ。本作は、腐敗した政界を覆すために大統領の暗殺未遂を行なった首相ドンホ、それを阻止して権力を掌握しようとする副首相スジンの戦いを描いた物語。幕開けからパンチのある展開だが、以降の泥試合も壮絶。財閥グループの会長親子、副検事長、与党の首相候補、野党の代表など、2人が巻き込む人物も腐敗臭プンプンのツワモノばかりで、金と権力のためには寝返り、泣き落とし、捏造、抹殺など何にでも手を染める。そんな誰もが疑心を抱く環境下で、ドンホとスジンのどちらが生き残るのか目が離せない。汚職まみれの政界を正すには、“毒をもって毒を制するしかない”という強烈なメッセージ性が横たわっている。

ドンホを演じるのは『殺人者の記憶法』『キル・ボクスン』などの名優ソル・ギョング。作品情報を調べて知ったのだが、2022年時点でドンホ役にキャスティングされていたのは「浪漫ドクター キム・サブ」シリーズなどのハン・ソッキュだったという。ソッキュ版も面白くなっただろうが、ギョングの何をしでかすか分からない狂気じみた雰囲気が、側近たちの想像を超える荒技を繰り出すドンホ像に合致していたと思う。キム・ヒエが演じたスジンは、「クイーンメーカー」の役柄にも通じる、やり手の腹黒政治家。ポジション的には“悪”なのだが、ヒエの気品溢れる雰囲気によって、不思議と憎らしさは感じない。そして、“狂犬”ドンホの猛撃に崩れ落ちる演技が抜群に良かった。

Netflixシリーズ「旋風」独占配信中。

「ソンジェ背負って走れ」(U-NEXT)

「ソンジェ背負って走れ」© CJ ENM Studios Co., Ltd.

最後に紹介するのは、他とは少し毛色の異なるこちら。社会的に大ヒットを記録し、現在渋谷PARCOでポップアップも開催されているのでご存じの方も多いことだろう。本作はポスター画像のイメージ通り、青春ラブコメが軸になってはいるが、サスペンス要素も含まれている。

主人公ソルは、事故で下半身付随になった時に生きる希望を与えてくれたバンドマン・ソンジェの熱狂的オタク。ある日ソンジェが急逝したことでショックを受けたソルだが、なぜかオークションで競り落としたソンジェの腕時計がタイムリープ装置として発動。ソルは2008年、高校生時代に戻ってしまう。そして、当時は気づかなかった同級生ソンジェに関わることで、2023年に起こる彼の死を止めようと奔走し始める。

ソンジェは、高校時代の怪我で水泳選手の道を断念し、同級生と組んだバンドECLIPSEで有名になり、俳優としても成功、しかしバンドメンバーとの不仲などのストレスで自ら命を絶ってしまった。そのため、ソルは水泳の怪我の阻止、ECLIPSE参加の阻止、芸能事務所社長との接触阻止などを行なっていく。それだけで解決すれば良いのだが、中には最終的に同じ結果へと繋がることもある。さらに厄介なのが、ソルが遭った事故の存在だ。その原因が、長きにわたり、ソルとソンジェを脅かしていく。高校時代の推しとロマンスを育む過程や、家族や友人や恋のライバルとの愉快なサブストーリーも楽しめるが、タイムリープを活用しながら何がどう解決されていくのか、というスリリングな物語構成も魅力的な一作である。

「ソンジェ背負って走れ」はU-NEXTにて配信中。

《山根由佳》

山根由佳

執筆・編集・校正・写真家のマネージャーなど何足もの草鞋を履くフリーライター。洋画・海外ドラマ・韓国ドラマの熱狂的ウォッチャー。観たい作品数に対して時間が圧倒的に足りないことが悩み。ホラー、コメディ、サスペンス、ヒューマンドラマが好き。

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