※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ソン・ジュンギ「ヴィンチェンツォ」から『このろくでもない世界で』まで、その挑戦は止まらない

映画『このろくでもない世界で』において、長編初監督のキム・チャンフン、主演の新鋭ホン・サビンを牽引する存在となったソン・ジュンギ。「ヴィンチェンツォ」から最新公開映画の本作まで、世界をまたにかける近年の活躍っぷりをまとめて紹介。

韓流・華流 スクープ
注目記事
『このろくでもない世界で』© 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED.
『このろくでもない世界で』© 2023 PLUS M ENTERTAINMENT, SANAI PICTURES, HiSTORY ALL RIGHTS RESERVED. 全 12 枚
拡大写真

第76回カンヌ国際映画祭&第28回釜山国際映画祭に公式出品された韓国映画『このろくでもない世界で』において、長編初監督のキム・チャンフン、主演の新鋭ホン・サビンを牽引する存在となったソン・ジュンギ。「ヴィンチェンツォ」から最新公開映画の本作まで、世界をまたにかける近年の活躍っぷりをまとめて紹介する。

1985年9月19日生まれ。2008年に映画『霜花店(サンファジョム)運命、その愛』の端役でデビューして以来、映画とドラマを行き来し、さらに若手の登竜門とされる「ミュージックバンク」をはじめ音楽番組のMCを務めるなど、マルチな才能を発揮してきたソン・ジュンギ。

演技の振り幅も大きく、韓国内外でシンドロームを巻き起こした「トキメキ☆成均館スキャンダル」や『私のオオカミ少年』、「太陽の末裔 Love Under The Sun」などでは、凛々しさとともに時折見せる笑顔で注目を集め、出演作は軒並み大ヒット。

『私のオオカミ少年』(C) 2012 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved

特に近年の活躍は目覚ましく韓国国内のみならず、世界的に話題となる作品への出演が続いており、グローバルスターとしての地位を確立している。

2021年の「ヴィンチェンツォ」は、韓国での放送のみならずNetflixにて同時に世界配信もされ、アジアのスターから、世界にソン・ジュンギの存在を知らしめる作品に。

組織の裏切りで韓国に来ることになったイタリアマフィアの弁護士ヴィンチェンツォ(ソン・ジュンギ)が、ベテラン冷血弁護士ホン・チャヨンと共に悪党ならではのやり方で正義を貫き、サスペンス、コメディ、アクション、ノワールなど多彩なジャンルで描き出す斬新なストーリー。完璧なスーツ姿とカリスマ性溢れる眼差し、華麗かつ容赦のないアクションでソン・ジュンギの魅力を存分に堪能できる作品として人気を博した。

Netflixシリーズ「ヴィンチェンツォ」独占配信中

この作品では1話あたりの出演料が約2億ウォン(約1億9000万円)と推定され、イ・ビョンホン、ヒョンビンらを超える出演料が話題になった。視聴率が「愛の不時着」を超え話題沸騰の「涙の女王」(24)にも“ヴィンチェンツォ役”としてカメオ出演するなど、その人気は継続中だ。

翌2022年に出演したのは、いま日本でも各配信サイトで大ヒット中の「財閥家の末息子~Reborn Rich~」。この年の韓国ドラマで最高視聴率1位の26.9%を記録した。

韓国トップの財閥グループ「スニャン」のリスク管理を担当する秘書のユン・ヒョンウ(ソン・ジュンギ)が財閥一家の何者かに裏切られ、財閥家の末息子チン・ドジュンに生まれかわって復讐するという下剋上ストーリー。ソン・ジュンギはふたつのキャラクターを横断しつつ、20代の学生役も全く違和感を感じさせずに演じ切っていることが話題となった。

「財閥家の末息子~Reborn Rich~」(C) Chaebol Corp. all rights reserved

続いての作品は、Netflix映画『ロ・ギワン』。NetflixグローバルTOP10映画(非英語)部門で1位を記録した。

生涯最後の希望を抱いてベルギーにやってきた脱北者ロ・ギワン(ソン・ジュンギ)と、生きる理由を失った女性マリ(チェ・ソンウン)。“生きる”ということに対照的な2人だが、暗く厳しい現実を前にしながらも、時を共に過ごすうちにやがて引かれ合うようになるのだが…。

これまでは華やかな役柄のイメージの強かったソン・ジュンギだが、本作ではいつもの輝きを封印して、地位も名誉も何も持たない青年を演じ、またひとつ異なる表情を見せてくれた

Netflix映画『ロ・ギワン』独占配信中

そして、最新作となるのが7月26日(金)より公開のノワール作品『このろくでもない世界で』。ある地方の暴力が蔓延る町で貧困にもあえぐ18歳の高校生・ヨンギュ(ホン・サビン)と、彼の絶望漂う瞳にかつての自分を重ねた裏社会の男・チゴン(ソン・ジュンギ)。傷だらけの2人が交錯したとき、彼らの運命は思わぬ方向へ猛スピードで走り出す――。

登場人物それぞれの、望みさえ抱けない境遇とは裏腹に、自由を渇望する彼らの深淵にまで触れる韓国ノワールの傑作だ。ひと足早く見たマスコミの間では「とても力のある作品」「さすがの韓国ノワール!」「新しい才能(監督)が毎年のように現れる」「上半期No.1かも、というくらい惹きつけられた!」と映画のプロたちをも唸らせている。

その監督・脚本は、韓国映画界の未来を担う新たな才能と期待される本作が初長編作品となるキム・チャンフン。実話ではないものの、監督自身が社会で苦労した経験をエッセンスとして盛り込み、身体的痛みと心の叫びが渾然一体となった脚本に惚れ込んだソン・ジュンギがチゴン役を熱望したことから、この企画が本格的に動き出した。

主人公のヨンギュ役に扮したのは映画初主演のホン・サビン。この役を勝ち取るまでに3度のオーディションを経たという。

そして、ヨンギュの義妹・ハヤン役に同じく新人のキム・ヒョンソ。アーティスト・BIBIとして韓国ではもちろんアメリカのラジオ市場を席巻、Mediabaseトップ40のポップラジオチャートで20位以内にチャートイン、さらには「コーチェラ」で2度ステージに上がるなど、めざましい活躍で知られる。

そんなフレッシュなメンバーのなか、ソン・ジュンギは大きく作り上げた体躯になまなましい傷を全身に刻んだ犯罪組織のリーダーという、これまで目にしたことのない姿で登場。表情や声のトーンまで徹底的に変身させて、チゴンというキャラクターを時に大胆に、時に繊細に演じ切った。

ソン・ジュンギは出演を決めた理由について「これは韓国映画界に絶対に必要なプロジェクトだと信じていたので、参加する機会をいただけて感謝している」と語っている。

その渾身の演技と若手とのフレッシュなチームの協働により、本作は第76回カンヌ国際映画祭、第28回釜山国際映画祭、第60回百想芸術大賞、第44回青龍映画賞、第22回ディレクターズカット・アワーズなどで絶賛。カンヌでの上映時には、「『このろくでもない世界で』は新しく本能的な、剥き出しの魅力を披露する」(News in France)、「郡を抜くノワール映画」(Screen International)など絶賛された。

ますます進化を遂げるソン・ジュンギ。TOEIC900点超えの成績を持つという得意の英語を活かし、海外作品のオーディションにも「楽しく挑戦中」と語っており、これから年輪を重ねていくのが楽しみな俳優である。

『このろくでもない世界で』は7月26日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。



トキメキ☆成均館スキャンダルスペシャルプライスDVD-BOX2
¥8,808
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《シネマカフェ編集部》

特集

関連記事

この記事の写真

/
【注目の記事】[PR]