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振り返る先に何が…?黒沢清監督作『Chime』第2弾予告

黒沢清監督作『Chime』より新たな予告映像が解禁された。

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『Chime』 ©Roadstead
『Chime』 ©Roadstead 全 18 枚
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黒沢清監督作『Chime』より新たな予告映像が解禁された。

本作は、メディア配信プラットフォーム・Roadsteadオリジナル作品第一弾として作られた黒沢清監督の中編作品。今年の第74回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門にも出品された注目作だ。

この度到着したのは第2弾予告映像。不気味さと狂気を纏った主人公・松岡(吉岡睦雄)がゆっくりと振り返るとともに、謎めいた表情を浮かべているのが印象的だ。さらに不穏さを煽る音楽が重なり、これから起こる恐怖を予感させる映像となっている。

さらに、黒沢監督からステートメントが発表され、本作について「私の妄想から生まれた。とりたてたジャンル性も娯楽性も作家性も持たない、たった45分のむき出しの映画だ」と解説。さらに、「どこにでもいる平凡な中年男である主人公がチャイムによって突き動かされ常識と非常識のあいだを行き来する様を描いてみた」と語っている。

また、劇場上映開始日にはプレミアトーク付き上映も決定。8月2日(金)には本作の全国劇場上映開始を記念し、東京:菊川 Strangerにて主演の吉岡睦雄、黒沢監督登壇による特別上映が実施される。

《黒沢清監督ステートメント全文》
チャイムが鳴り、あなたはこれまでずっと続いていた何かが終わって次の何かが始まるその時が来たことを知る。心の中に不安と期待が同時に押し寄せるが、もう引き返すことはできない。あなたはそれを受け入れるしかないのだ。またチャイムが鳴り、あなたは戸口の外に誰かが立ったことを知る。その誰かがもたらすものが恐怖なのか祝福なのかは、ドアを開けてみるまでわからない。あなたはどうするか?何もしないでいると絶え間なくチャイムは鳴り続けるだろう。この映画は以上のような私の妄想から生まれた。とりたてたジャンル性も娯楽性も作家性も持たない、たった45分のむき出しの映画だ。
私は、どこにでもいる平凡な中年男である主人公がチャイムによって突き動かされ常識と非常識のあいだを行き来する様を描いてみた。彼は終始不安だ。しかし確信もしている。この非常識こそが、彼をがんじがらめに縛り付けている現代社会のモラルや正義や良心の隙間からするりと抜け出すことのできる、一種の自由でもあるのだと。

『Chime』は8月2日(金)よりStrangerほか全国にて順次公開。



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《シネマカフェ編集部》

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