『アナと雪の女王2』を超え、アニメーション映画史上No.1の世界興行収入を記録中の『インサイド・ヘッド2』。
本作の主人公ライリーは思春期を迎え、前作から少し大人になった。キャラクター・アート・ディレクターを務めた村山佳子は、ニキビがあったり、歯の矯正をしていたり、成長期で身長がグンと伸びていたりと、少しずつ大人になっていくライリーを描くうえで目指したテーマを明かしている。
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主人公のライリーは、明るくて元気で、勉強やスポーツにも一生懸命取り組む頑張り屋。しかし、高校入学という人生の転機を控え、新たな壁にも直面していた。
ライリーの頭の中で“思春期警報”が鳴り響くとともに<大人の感情>であるシンパイ、イイナー、ダリィ、ハズカシが現れたことで、大好きな親友とすれ違ってしまったり、部活で先輩との関係に悩んだり、誰かと比べて落ち込んだりしてしまう…。
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本作で、そんな誰もが経験してきた思春期だからこその悩みや葛藤を抱えるライリーを描くために、キャラクター・アート・ディレクターの村山氏は“等身大のティーンエイジャー”を表現することにこだわったそう。
村山氏は、「アメリカでライリーの映像が解禁されたときに『ライリーが可愛くなくなった』というコメントをSNSで見かけたんですよ。思春期って顔が大人でもなくて子どもでもなくて、不思議だけどちょっと気まずい感じがありますよね」と語る。
「美しいライリーを描くのがゴールではなくて、映画のテーマでもあるような“不完全さ”とか“美しさ”とか“美しくないところ”とか全部含めて、すごくかわいい等身大のティーンエイジャーを描くことを目指しました」と言い、本作のもつ“完璧じゃない自分を受け入れる”というテーマを、主人公であるライリーが体現するようなデザインになっていることを明かしている。
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さらに、本作を手掛けたケルシー・マン監督は「ライリーは身体も大きく成長しているし、歯列矯正をしていて、ニキビができています。ママより娘の背が高くなったことは我が家でも起きたことで、僕の娘が妻の背を追い越した日は、忘れられない瞬間でした」と、自分の子どもが成長していく姿を参考にしてライリーを作り上げたことを語る。
親友との関係に悩んだり、憧れの先輩のようになりたくて背伸びしてしまったりと、本作で描かれるリアルで等身大な“ライリーの物語”は大人になる過程で経験することばかり。
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そんな本作は世界中で大きな感動を呼んでおり、ピクサー史上最も“優しさに包まれるラスト”が待ち受ける。
『インサイド・ヘッド2』は8月1日(木)より全国にて公開。