第96回アカデミー賞長編アニメーション映画賞にノミネートされた『ロボット・ドリームズ』より予告編が解禁された。
第96回米国アカデミー賞長編アニメーション映画賞ノミネートのほか、アニー賞、ヨーロッパ映画賞、ゴヤ賞ほか名だたる映画賞を席巻した本作。監督を務めたのは、『ブランカニエベス』でゴヤ賞10部門を受賞したスペインの名匠パブロ・ベルヘル。アニメーション映画への初挑戦ながら、サラ・バロンのグラフィックノベルを基に温かみのある作品に仕上げた。
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この度解禁された予告編では、ニューヨークでひとりぼっちで暮らしている主人公・ドッグが、深夜のテレビCMに目が釘付けとなるシーンからはじまる。数日後、ドッグの元に大きな箱が届けられた。その中身は、なんと友だちロボットだった!
ニューヨークのセントラルパークを、ふたりで散歩するシーンが映し出されると、映画本編でも使われている、「アース・ウインド&ファイアー」の「セプテンバー」が大音量で流れだし、ドッグとロボットの日常が切り取られていく。
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ホットドッグをほおばったり、街中にいるヤンキーのジェスチャーを素直にマネしてしまうロボット、ダイビングに挑戦する様子など、ふたりだけの楽しい日常が映し出しされていく。
一転して音楽が鳴り止むと、砂浜の上でロボットが動かなくなってしまい、ドッグが持ち上げようとするシーンが映る。「錆びついて動けなくなったともだちを残し、ビーチは、来年の夏まで閉鎖された」というテロップ解説とともに、柵の外で物悲しげな表情を見せるドッグの姿と、片足が折れたロボットが確認できる。
なかよしの友だちとの別れによって、また孤独感に押しつぶされそうドッグ。海水浴の影響で動けなくなってしまい、ドッグに会いたくても会えなくなってしまったロボット…。それでも日々お互いの存在を忘れず、1年後の再会を夢見る2人の心情を、精彩に表現していく。
ギレルモ・デル・トロ監督は本作について「美しく、想像を遥かに超え、そして温かい」とコメントを寄せており、期待が高まる予告編となっている。
『ロボット・ドリームズ』は11月8日(金)より新宿武蔵野館ほか全国にて公開。
『ロボット・ドリームズ』© 2023 Arcadia Motion Pictures S.L., Lokiz Films A.I.E., Noodles Production SARL, Les Films du Worso SARL