俳優の山田裕貴が『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』の吹き替え版キャストを務めることが決定した。演じるのは、主人公・ジョーカーを法廷で追い詰める検事ハービー役だ。
第79回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞に輝き、第92回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した『ジョーカー』の続編。舞台は前作から2年後となり、理不尽な社会への反逆者にして、民衆の代弁者として祭り上げられたアーサー・フレック/ジョーカーが、リーと名乗る謎めいた女性と出会い、その狂気をさらに伝播・拡散させていく。トッド・フィリップス監督と主演のホアキン・フェニックスが再タッグを組み、レディー・ガガがリー役で新たに参加した。
9月19日、都内で行われた声優発表イベントに出席した山田は、前作『ジョーカー』の大ファンであり、「好き好き言っていたら、なぜか今ここに立たせてもらっている山田裕貴です」と恐縮しきり。アフレコを前に、親交の深い声優で、アーサー・フレック/ジョーカーの吹き替えを担当する平田広明から「責任重大だぞ」とメッセージが届いたと明かし、「プレッシャーが重くドンとかけられた」と再び恐縮していた。
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ハービーは原作コミックや、過去の映画シリーズにも登場しているが、「下手に小手先でやらずに、演者さん(ハリー・ローティー)が演じるハービーの声色を踏襲して、シンプルに演じさせてもらった」と、あくまで独立したキャラクターとして意識。「検事ですが、ジョーカーに対して、声を荒げたり、圧をかけるわけではないので、つかみどころがない。意思、意図を見せない演技が難しかった」とふり返った。
名優として名高いホアキン・フェニックスに対しては「僕もそういうお芝居を目指している」と尊敬のまなざし。「本当にこの人、存在しているんじゃないかと思える自然さがあり、細部に宿る時間の流れが、目に写し出される」と魅力を熱弁していた。
近日、ロンドンで開催される本作のプレミアには、山田も現地参加する予定になっており、「ホアキンに会える人生なんて、思い描いていなかった。緊張してきました」と憧れの存在との体験に、思わず武者震い。「僕が出ている作品、例えば『ゴジラ-1.0』見ましたかって聞いてみようかな?」と夢を膨らませていた。
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発表イベントには、映画感想TikTokクリエイターのしんのすけ氏が、ジョーカーのコスチュームで登場。過去に映画の撮影現場で助監督を務めていた経験があるしんのすけ氏は、同じ作品に参加していた山田とは旧知の仲。久しぶりの再会で、軽妙なやりとりを披露していた。
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は10月11日(金)より全国にて公開。
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