朱川湊人の短編集(文春文庫)を原作とした『花まんま』の第2弾キャスト情報が解禁された。
大阪の下町で暮らす2人きりの兄妹の物語を描く本作。妹の親代わりとして妹を守り続けてきた主人公の兄・俊樹役に鈴木亮平、妹・フミ子役で有村架純が出演。監督は『そして、バトンは渡された』の前田哲が務めた。
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そしてこの度、新たなキャストが明らかとなった。
妹の婚約者で動物行動学の助教・中沢太郎役には、月9ドラマ「嘘解きレトリック」に出演中の鈴鹿央士が抜擢。鈴鹿は「カラスと話せる研究者」というユニークな役柄に挑戦しており、「監督はじめ現場の皆さんが明るい雰囲気を作ってくださったおかげで、自分なりにのびのびと演じることができたと思います」と撮影をふり返る。
また映画オリジナルキャラクターとなる俊樹の幼なじみでお好み焼き屋の看板娘・三好駒子役には、大河ドラマ「光る君へ」の清少納言役も話題のファーストサマーウイカ。ファーストサマーウイカは、作品について「あたたかい家族愛と不思議なストーリーに引き込まれる作品」とコメントしている。
また、主人公兄妹とは不思議な縁で結ばれ、フミ子の抱える〈秘密〉にも関係している繁田家の面々には酒向芳、六角精児、キムラ緑子と個性豊かな顔ぶれが揃った。
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■コメント 全文
【鈴鹿央士/中沢太郎 役】
身近で大事な人が思い浮かんだり、生きていることをあらためて大切にしようと思える作品で、台本を読んで何度も泣いてしまいました。原作の最後の一行でちらりと姿を見せる人物が、脚本ではカラスと話せる研究者というキャラクターになっていたのは驚きましたが、監督はじめ現場の皆さんが明るい雰囲気を作ってくださったおかげで、自分なりにのびのびと演じることができたと思います。主人公の兄妹を演じる亮平さんと有村さんとは一番多くの時間を過ごし、数多くのことを学ばせていただきました。早くこの作品を見ていただきたい、そんな思いでいっぱいです。
【ファーストサマーウイカ/三好駒子 役】
三好駒子は映画オリジナルのキャラクターで、
お好み焼きと世話焼きが得意な、
俊樹とフミ子を支える大切な存在です。
そんな駒子役を是非、と前田監督から
ラブコールいただいて光栄でした。
初めての前田組は、笑顔と関西弁に満ちていて、地元に帰ってきたようなアットホームで楽しい現場でした。
全世代に響く、あたたかい家族愛と不思議なストーリーに引き込まれる作品です。
ぜひ劇場でご覧いただきたいです。
【酒向芳/繁田仁 役】
脚本第一稿を読んだ→涙が出た→もう一回読んだ→また泣いた→原作を図書館で探した→読んでまた泣いた→物語の状況、時間軸を把握するために脚本を幾度も読み直した→……泣いた。
これほど涙を流した本はこれまでにあったかな?→記憶を辿っても無かった。原作、脚本にアッパレ!です。
【六角精児/繁田宏一 役】
この映画の脚本を読んだ時、染み入るような感動と共に、「家族への思い」の大切さと有り難さが理屈を超えて僕の心に押し寄せて来ました。参加出来て光栄の一言です。
【キムラ緑子/繁田房枝 役】
とても不思議なお話でもありますが、登場人物それぞれが、誰かを愛し思いやる愛情で詰まったとても優しい物語だと思います。
撮影現場では、皆さまとさまざまな感情を交わし合いながら、泣き過ぎでは?と思うくらい泣きました(笑)。
共演の皆様のいろんな表情を思い出して、感動的なシーンに、ともにいることができて幸せだったなぁと思います。
監督の思い描く世界の完成を心待ちにしております。
『花まんま』は2025年春、全国にて公開。