いつだって歌とともに私たちに勇気をくれたディズニー・プリンセス&ヒロイン。そのひとり、“プリンセス”モアナがこの冬帰ってくる。
凜々しさと勇ましさ、格好良さはディズニー・アニメーション史上でも最上級。プリンセスの定義を広げた彼女が、最新作『モアナと伝説の海2』ではひとりの人間として悩み葛藤。そんな等身大の姿が世界中で共感を呼んでいる。代表的なプリンセス&ヒロインたちとその歌を振り返りながら、そんなモアナの魅力に迫る。
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自分の力で運命を切り開く
不屈のプリンセス・モアナの活躍に胸が躍る!
第一作『モアナと伝説の海』で、海と特別な絆で結ばれたモトゥヌイの村長の娘モアナは、掟により越えてはいけないとされてきた珊瑚礁の海を渡り、闇に覆われようとしていた世界に、緑と平和をもたらした。最新作『モアナと伝説の海2』では、1000年にひとりの“導く者”に選ばれ、父の後を継ぐのではなく、広い海を分断する呪いを解くために海の果てを目指すことを心に決めた彼女が、世界をふたたびひとつにするために旅立つ。
彼女を駆り立てるのは、愛する者たちの暮らす世界に調和をもたらしたいという思い。モトゥヌイの人々だけでは、やがて村に終わりが訪れるという先祖からのお告げを受け取ったモアナ。過去と現在を繋ぎ、その先の未来を望むなら、どこか遠い海で暮らす民を探し出し、繋がらなくてはならないのだ。だが、海の民同士の交流を途絶えさせ、世界を引き裂いたのは人間を憎んだ神“ナロ”の呪いだと知る。その呪いを解き、世界を再びひとつにするため、モアナは危険な航海へと、仲間と共に繰り出すのだ。たとえ、どんな運命が待ち受けていようとも。
現在、世界で『アナと雪の女王』や『アナと雪の女王2』を超えるオープニング記録を樹立し、そして日本でも大ヒット中の『モアナと伝説の海2』。ディズニーの名作ミュージカルの系譜を継ぐ本作は、1度聞いただけで耳に残り勇気をもらえるパワフルなミュージカル・ソングの数々も、世界的ヒットの要因だ。神秘的な海の世界に誘ってくれる3Dアニメーションによる圧巻の映像美、息もつかせないアドベンチャー・ストーリー、そして素晴らしい音楽に包まれるという圧倒的な映像体験は、やはり劇場でこそ味わえるもの。
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もちろん、旅の仲間たちとの友情にも注目したい。お馴染みのコンビであるぶたのプアやニワトリのヘイヘイは緊張感漂う場面にも笑いをもたらし、“風と海の守り神“マウイとモアナが再びバディとなり戦う様には互いを信じ思い合う絆の強さがにじみ涙腺が崩壊。
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新たに加わった仲間のモニ、ロト、ケレも得意分野で力を発揮し、皆で力を合わせるからこそ困難を乗り越えられるという強いメッセージを伝えてくれる。また、味方か敵かわからない謎の女性マタンギがモアナに告げる「道はひとつじゃない。迷え!」というアドバイスが、どんなエンディングをもたらすかにも注目だ。
自分を信じ、仲間を信じ、悩み葛藤することでよりいっそう強くなる。かっこ良すぎる不屈のプリンセス、モアナの活躍に思い切り胸が躍ることだろう。
かっこよすぎるプリンセス、モアナが好き!
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誰かに守られ、救われる。長年描かれてきたプリンセス像を覆し、自立した女性像を描き続ける近年のディズニー・アニメーション。なかでも、自己を探求する心や冒険心にあふれるモアナは、勇敢に戦う、かっこ良すぎるプリンセスとして、多くの女性たちの憧れの存在でもある。昨年は全動画配信サービスの中で、前作『モアナと伝説の海』が世界で一番視聴されたことからもその人気ぶりがうかがえる。大ヒットしている理由の一つが、プリンセスの定義を拡大した存在だからだろう。モアナはディズニープリンセスの中でも群を抜いて勇ましい。自らが先頭に立ち、愛する人々、そして未来のために、自らの命をかけることすら厭わない。
それでいて、決して無敵なわけではない。大きな決断を前に、悩み葛藤する。それでも、自分で在りつづけるために、恐怖に打ち勝ち、信じた道へと進むのだ。彼女を支えるのは、家族や仲間たちだ。エイとなった祖母のタラは精霊となってモアナの背中を押す。「先はわからない。でも、どんな自分になるかは決められる」と。どれほどの犠牲を負おうとも、自分には使命があり、それを成し遂げると決意した彼女には、まさに選ばれた者としての風格が漂い始める。
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リーダーとしてのモアナもとにかく凜々しい。先頭に立ち、仲間を信じて手を取り合う。自分ひとりでは何も為し得ないことを知っていること、心を開いて自分をさらけ出す勇気を持っていること。そんな等身大の姿を見せながらも、自分の信念を導き出す。
そして、困難に直面したときも、「道に迷ったとき、もう道はないと絶望したとき、きっと他にも道はある」と自分と仲間たちの可能性を信じて、何度でも立ち上がる。そんな生身のプリンセス像こそ、多くの人に共感され、憧れを抱かせる理由なのだろう。
歴代プリンセス・ヒロインの楽曲に
込められたメッセージが勇気をくれる
これまでもディズニープリンセス&ヒロインは、今いる場所から一歩踏み出す勇気や、踏み出すことで変わった世界の美しさを歌ってきた。その歌声やメッセージは常に人々を勇気づけ、大切な事に気づかせてくれている。
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実は、プリンセスの代表格である彼女もそのひとり。シンデレラは永遠の名作であるアニメ-ション映画『シンデレラ』の楽曲「夢はひそかに」の中で、「信じ続ければ夢はかなう」と歌う。
継母たちから酷い仕打ちを受けながらも、幸せにめぐり逢える日を思い描き、「美しい夢は願いをかなえてくれるでしょう」と、希望を抱き続ける。その強い意思こそが幸運を引き寄せ、誰もが知るあのエンディングに向かうのだ。
人間の世界に憧れる人魚姫のアリエルが、『リトル・マーメイド』の楽曲「パート・オブ・ユア・ワールド」で、歌うのは「自分の生き方は自分で決める」という強い決意。自分の足で陸を歩きたいという願いは、まさに“自立”の比喩なのかも。
『塔の上のラプンツェル』で、塔の外に出る事が許されないラプンツェルは、外の世界を想像し憧れを募らせながら暮らしている。楽曲「輝く未来」は、そんな彼女の胸の内を切ないほどに表現。大切な人との出会いをきっかけに、自分の望む居場所を強く思い描くようになった彼女は、「踏み出した知らない世界はきらめきに溢れている」と心を震わせる。「行動することで運命は変えられるという」メッセージも、人生に悩む人々に勇気を与えてくれる。
ディズニー・ヒロインのエルサは、『アナと雪の女王』に登場した象徴的な存在だ。自分の力が愛する者に及ぼす影響を恐れ、とまどい、傷つき、自室にこもり誰にも相談せずにひとり悩んでいた。だが、自分を受け入れる覚悟を持ったとき、「ありのまま、自由に生きる」と決意。楽曲「レット・イット・ゴー~ありのままで~」の中で、「ありのままの姿見せるのよ。ありのままの自分になるの。何も怖くない」と歌い上げる。自分を好きになり信じることで輝けること、それにより世界も変わることを鮮烈に表現し、多くの人々の共感を得て、社会現象を巻き起こすほどの人気を集めた。
本作のモアナも彼女たちと同様に、力強いプリンセスだ。『モアナと伝説の海2』で彼女が歌う楽曲「ビヨンド ~越えてゆこう~」では、すでに手にしている物を諦めなければならないという悩みや葛藤、愛する者たちを置いていかなければならない不安、二度と戻れないかも知れない恐怖をも表現している。失うものが増えるほど、人は変化に恐れを抱き、前に進むことすら躊躇してしまうもの。モアナが見せるのは極めて普遍的な葛藤であり、多くの人の琴線に触れるのだ。だからこそ、不安を感じながらも自分を信じ、新しい世界へ一歩踏み出し、前に進み続ける選択をする彼女の勇気は、多くの人の背中を押すのだろう。
観る者の心を鼓舞し、勇気づけてくれるモアナの歌には、湧き上がるような元気をもらえる“モアナチャージ”効果があると世界でも話題になっている。そんなパワフルなミュージカル・ソングを存分に楽しむために、日本語吹替版の鑑賞もおすすめだ。日本語ネイティブの観客なら、映像美を愉しみながらダイレクトにメッセージを受け取ることができる。前向きになりたいときこそ観て欲しい『モアナと伝説の海2』。モアナの歌を全身で受け止めれば、彼女のパワーが自分の中にも湧いてくる、そんな感覚を体感できるはずだ。
『モアナと伝説の海2』公式サイト
『モアナと伝説の海2』は大ヒット公開中。
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