脚本家・坂元裕二(『花束みたいな恋をした』『怪物』)がオリジナル・ストーリーを手がけた『ファーストキス 1ST KISS』の大ヒット御礼舞台挨拶が2月17日(月)、都内で行われ、夫婦役で共演する松たか子、アイドルグループ「SixTONES」の松村北斗が出席した。
2月7日(金)に全国332館で封切られ、2月16日(日)までの公開10日間で、観客動員54万人、興行収入7.7億円を突破。松は「大切な人と一緒でも、ひとりで見てもいいし、この作品を映画館で、知らない誰かと共有し楽しんでいただければ」とアピール。松村は「自分たちが出ていると、結局どういう映画として届いているのか、わからない面もあるが、皆さんから熱烈な感想をいただくと、自分の中で整理がつく」と喜びを示し、「残酷で優しくて美しい映画」だと話していた。
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舞台挨拶では、新海誠監督が本作の“構造”を絶賛するコメントも紹介され、松は「私たちは構造のなかにいたんですね。いろんな見方を知ることができて面白い」と興味津々。松村は、新海監督の『すずめの戸締まり』で声優を務めた縁があり「仲良くさせてもらっていて、僕の作品は必ず見てくれる。(感想が届き)またひとつ発見できた」と感謝を述べた。
この日をもって、本作のプロモーションもひと段落。松は「撮影はもちろん、宣伝活動も楽しくて。私のダメなところを引き出してもらい、頼りになった」と、松村に謝意。一方の松村は、「松さんがとてもチャーミングなので、ツッコミを入れさせてもらうと、僕がしっかりした人間に見えてしまうだけ」と謙遜していた。
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また、松村は、宣伝のために出演したバラエティ番組で、そばを食べたことをふり返り、「松さんは、芸能界で一番そばをきれいに食べる。音が静かで本当に美しいですよ」と絶賛。「だったら、うどんはどうなんだろうと。今度、松さんとうどんを食べに行きたい」と提案すると、松は「音が出るとか出ないとかじゃなくて、おいしく食べればいいじゃないですか!」と笑い飛ばしていた。
結婚して15年になる夫を事故で亡くした硯カンナ(松)は、タイムトラベルする手段を得て、自分と出会う直前の駈(松村)と再会。生前は長らく不仲で倦怠期が続いていたが、やはり駈のことが好きだったと気づいたカンナは、15年後に起こる事故から彼を救うことを決意する。塚原あゆ子監督(『ラストマイル』『わたしの幸せな結婚』)がメガホンをとった。