浅野忠信が天才写真家・深瀬昌久の光と闇を演じる映画『レイブンズ』から、猫を愛した深瀬昌久を演じた浅野と愛猫サスケとの日常をきりとった本編映像が2本解禁。併せて、深瀬作品で世界中で愛されている猫「サスケ」スチールやWEB限定ビジュアルが解禁された。
ニューヨークMoMA“New Japanese Photography”展(1974)で森山大道らと作品を発表し、絶賛を浴びた伝説の写真家・深瀬昌久の78年にわたる波瀾万丈の人生を、実話とフィクションを織り交ぜて大胆に描いた本作。
写真に憑りつかれた天才の狂気と、撮ることでしか愛し方を知らなかった純粋さを、浅野が繊細かつワイルドに演じている。
この度、2月22日の「猫の日」に到着した本編映像は、深瀬(浅野)がアパートで自殺を試みるも愛猫サスケがめざとく察知、ジャンプで主人を救う<猫に救われる浅野忠信>編。
サスケの愛らしい一瞬を撮影する微笑ましい<愛猫を撮る浅野忠信>編と、猫愛に満ち溢れた浅野の表情が切り取られた2本。
さらに深瀬昌久の名作、世界中で愛されるキジトラ猫「サスケ」作品写真も解禁。
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猫写真を象徴する1匹として世界中から愛され続けているキジトラ模様の「サスケ」シリーズ。
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「深瀬は『私は猫目の高さで腹這いになってこの一年余り実によく写真を撮っていたので、なんだか猫になってしまった。私はみめうるわしい可愛い猫ではなく、猫の瞳に私を写しながら、その愛しさを撮りたかった』と言っていたくらい、無類の猫好きでした」と、トモ・コスガ氏(深瀬昌久アーカイブス創設者兼ディレクター)は語る。
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「生涯にわたって様々な猫を飼いました。その中でもサスケが有名です。洋子さんと別々の道を歩むと決めた翌年、深瀬はどうにも猫が飼いたくなり、知人の紹介で仔猫を譲り受けます。自宅まで連れて帰ると物怖じせずピョンピョンと飛び回ったことから、忍者・猿飛佐助のサスケを命名。どこへ行くにも連れ回り、写真に撮り収めました。そんなサスケも次第に寝てばかりに。そこで再び仔猫に譲りつけ、モモエと名づけました」と、深瀬と猫のエピソードを明かしている。
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また、WEB限定ビジュアルは、深瀬昌久(浅野)が元妻・洋子(瀧内公美)に再会し、喜びもつかのま、再婚を告げられ、さらに今夫を紹介され、凍りつく場面。恋焦がれ打ち砕かれる、涙をためた瞳が切なく心にしみる、マーク・ギル監督が最も好きなシーンを切り取った。
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『レイブンズ』は3月28日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館、ユーロスペースほか全国にて公開。