映画『フロントライン』に、森七菜、桜井ユキ、美村里江、光石研、滝藤賢一の出演が決定。特報予告とポスタービジュアル、場面写真も一挙に公開された。
2019年12月に中国で初めて発生が確認され、2020年に入ってから世界的流行(パンデミック)を引き起こした新型コロナウイルス。本作は、世界規模で人類が経験した新型コロナウイルスを事実に基づく物語として、オリジナル脚本で映画化した日本で初めての作品。
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舞台は、日本で初となる新型コロナウイルスの集団感染が発生した豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス」。最前線に駆けつけたのは、家族を残し、安全な日常を捨てて命を救うことを最優先にした医師や看護師たち。当時、日本に大規模なウイルス対応を専門とする機関は存在せず、急遽対応することになったのは、災害医療を専門とする医療ボランティア的組織「DMAT」(ディーマット)。
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そしてこの度森が、乗客たちの不安を取り除こうと必死に働くクルー・羽鳥寛子。桜井が、中央テレビの報道センターのニュースディレクターとして船を追うTV記者・上野舞衣。美村が、6歳の息子と乗船した母親・河村さくら。光石が、上野の上司で世論を煽り過熱報道を続ける報道責任者・轟。滝藤が、下船した乗客の隔離を受け入れる病院の医師・宮田を演じることが明らかに。
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また、DMATの指揮官・結城英晴(小栗旬)、厚生労働省の役人・立松信貴(松坂桃李)、DMATの実働部隊のトップ・仙道行義(窪塚洋介)、DMAT隊員・真田春人(池松壮亮)といった中心人物と、今回の追加キャストの場面写真も到着。
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さらに映像では、未曾有の危機に直面する人々の緊迫の瞬間が切り取られた。
冒頭では、横浜港に入港した豪華客船の姿が映し出され、感染者が確認されたというニュースを伝えるアナウンサーの声が響き渡る。DMATとして前例のない状況に「未知のウイルスが蔓延している中に、隊員を行かせるなんてできません」と言う結城に対し、立松は「誰かにお願いするしかないんですよ」と冷静。一方、船内に入った仙道は、刻一刻と悪化する船内の状況を打開しようと奮闘、羽鳥はサポートで船内を必死に駆け回り、真田は「隊員の家族のことは誰が考えてくれるんですか?」と医師としての使命と不安の狭間で葛藤する様子も映し出されている。
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コメント
森七菜
羽鳥を演じました、森七菜です。
突然現れたウイルスは、世界中を悲しみと混乱の渦に陥れ、私たちの日常を一瞬で奪っていきました。
大切な人を守るために、たくさんのものを失った日々。
この作品は、あの日あの時、私たちの悲しみと同時にあの海の上で起きていたことです。
懸命に戦い、信じ続けた方々に大きな敬意を持ってこの作品に挑みました。
どうか届きます様に。
桜井ユキ
初めて脚本を読ませていただいた時に感じた、得体の知れない焦燥感のような感覚は忘れられません。
ですが、完成した本編を観終えた時、それらの感覚が何だったのか、初めてしっかりと向き合えたような気がしました。
演じさせていただいた上野という記者の行動は、きっと知る術もなく不安に駆られていたあの時の多くの方々の感覚に近いものがあるのではないかと思います。
あの船で起きていた出来事に1人でも多くの方に触れていただきたいと思っています。
美村里江
医学博士の夫が災害救助の仕事を長くしていたこともあり、新型コロナ関連の情報は当時まめに追っていた方だと思います。
それでも今回の脚本で知ったことも多く、特に船内の模様は「人間とは何か」考えさせられました。
また個人的に、映る度に内容が変わって刻々と変化していく”現場感”溢れるホワイトボードにグッときました。
各所の丁寧な画作りに誘導され、「あの5年前の渦中」の最深部への没入をご体験頂ける作品です。
光石研
撮影現場では、スタッフの皆さんの丁寧なリアリティーある造り込みに後押しされ、集中して演じることができました。
試写で初めて自身の出演シーン以外を観たのですが、出演者それぞれに突きつけられる現実、選択を迫られる事態に、ハラハラさせられました。
あの時、それぞれの場所でどんな事が起きてたのか。多くの方々に観ていただき、知ってもらいたいです。
滝藤賢一
自分が生きている中で、これほどのパンデミックを経験することは、後にも先にもないかもしれない。あんなに恐ろしい思いをしたのに、もう自分の中では終わっている…。
忘れてしまっていることに身の毛がよだちました。この作品に参加できたことは私の誇りですし、後世に残さなければならない映画だと強く感じます
『フロントライン』は6月13日(金)より全国にて公開。