第97回アカデミー賞授賞式が3月3日（日本時間）、アメリカ・ロサンゼルスのドルビー・シアターで開催され、『ANORA アノーラ』のマイキー・マディソンが主演女優賞を初受賞した。
マイキー・マディソンが演じる、ニューヨークのストリップクラブで働くロシア系アメリカ人のアノーラが、ロシア人御曹司（マーク・エイデルシュテイン）との7日間の契約恋愛を通じて、真の愛を見つける現代のアンチ・シンデレラストーリーとも呼ぶべき本作。
クエンティン・タランティーノ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でマンソン・ファミリーの一員であるスーザン・アトキンスを演じ、その後、人気ホラーシリーズ第5弾『スクリーム』にも出演したマイキー・マディソン。本作では、ジェットコースターのようなロマンスと騒動を巻き込まれるヒロインの姿を、時にユーモラスに、時に真摯に演じてみせた。
栄冠を勝ち取ったマイキー・マディソンは「私はロサンゼルスで育ちましたが、ハリウッドはいつも私にとって遠い場所のように感じていました。ですから、今日ここに、この場に立つことができて本当に信じられない気持ちです」と感激しきり。「私は性産業で働く人々のコミュニティを再び認識し、尊敬したい。私はこれからも支援し、味方であり続ける。そのコミュニティの女性たちと出会うという栄誉に恵まれたことは、この素晴らしい経験全体のハイライトの一つです」と感謝の意を表した。
『ANORA アノーラ』は全国にて公開中。
