第12話まで配信されているNetflixシリーズ『おつかれさま』。後半の主人公になっているクムミョン(IU)の結婚が、挙式を前に破談となった。
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その理由は親の妨害だ。それによって、本人たちがいくら愛し合っても結婚ができなくなった。それにしても、新郎になるはずだったヨンボム(演者イ・ジュニョン)の母は、なぜあれほどクムミョンを嫌ったのか。
クムミョンは最難関のソウル大学出身。聡明であり、容姿にも恵まれている。「最高の嫁」だと思えるのだが、ヨンボムの母は感性がまるで違っていた。ことあるごとに、クムミョンの実家の貧しさを蔑んでいる。あまりに非礼だった。こうして、ひどい言葉を浴びたクムミョンはだんだん耐えきれなくなった。
しかも、ヨンボムの母はエスン(演者ムン・ソリ)にも結婚の中止を働き掛けている。こうなってしまってはクムミョンも結婚を断念せざるを得ない。彼女は、自分と両親のプライドを守るために、愛するヨンボムとの別れを決意した。
ヨンボムは絶対に諦めきれない気持ちだった。何度も復縁を迫ってきた。それでもクムミョンは1年をかけてヨンボムを説得し、完全に2人は別々の道を歩むことになった。

傷心の娘を気遣う親心
クムミョンの傷心の日々が続く。彼女は第12話で済州島(チェジュド)の実家に帰ってきて久しぶりに両親と過ごした。やつれていることは明らかだった。心配したエスンは、娘を立ち直らせるために、食卓にならびきれないほど料理をたくさん準備した。しかも、どれもが本当に美味しそうだった。
父親のグァンシク(演者パク・ヘジュン)も、クムミョンの好物をいつも買ってきた。両親の気持ちもよくわかる。美味しい料理をいっぱい食べることで、娘に再びエネルギッシュな生活に戻ってほしかったのだ。
それだけではない。グァンシクはクムミョンと一緒に夜明け前の海に出かけた。2人が船の上で見たのは、輝かしく昇ってくる朝日。こういう風景を見せてあげることがグァンシクの親心であった。
文=康 熙奉(カン・ヒボン)
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