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「サプリのような映画」「ずっと観ていたかった」キム・ゴウン&ノ・サンヒョンが体現する“最強の2人”の青春譚『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』

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『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』(C)2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED.
『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』(C)2024 PLUS M ENTERTAINMENT AND SHOWBOX CORP. ALL RIGHTS RESERVED. 全 12 枚 拡大写真

「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」「ユミの細胞たち」のキム・ゴウンと、「Pachinko パチンコ」で一躍注目されたノ・サンヒョンが共演した映画『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』が6月13日(金)より公開。

韓国で数々の賞を受賞し、「私の人生映画!」「力になる映画」「どんな自分であれ、一番大切なのは『私』だと教えてくれた」などSNSでも共感を集めた作品の待望の日本公開に合わせ、試写会でいち早く鑑賞したファンの声から本作の魅力を掘り下げてみた。

【待っていました!】韓国でロングランヒットの話題作、ついに日本公開

大都会ソウルで出会った、他人の目を気にせず自由奔放に生きるジェヒ(キム・ゴウン)と、ゲイであることを隠し孤独に生きるフンス(ノ・サンヒョン)

この2人が同居したことから始まる、“自分らしい生き方”を見つける物語は、昨年10月に韓国公開されると熱い反響の口コミが拡がり、公開2週目には1週目を超える動員数を記録するなどスマッシュヒット。

韓国文学の新たな“顔”といわれる作家パク・サンヨンのベストセラー小説「大都市の愛し方」の一篇「ジェヒ」を原作に、物語を2人の関係性と成長を軸に膨らませ、赤裸々な恋愛観やセクシャルアイデンティティ、既成世代への抵抗などを盛り込み支持された。

2024年今年の女性映画人賞」でキム・ゴウンが演技賞、監督のイ・オニが監督賞を受賞。由緒ある「第45回青龍映画賞」ではノ・サンヒョンが新人俳優賞を受賞し、さらに「第49回トロント国際映画祭 スペシャル・プレゼンテーション部門」にも出品、先日開催された第61回百想芸術大賞に5部門ノミネートされるなど 、国内外で高い評価を得た話題作だ。

自由奔放に、今日だけを生きるジェヒ

映画はジェヒとフンスが20歳のとき、同じ大学の仏文科で出会うところから始まる。ジェヒは大都市に生きる20代の学生らしく(授業はしっかり受けながら)夜遊びに明け暮れるが、とにかく惚れっぽい。バスケ部部長から優等生まで、さまざまな男性と交際して“イカれ女”と陰で呼ばれている。

あるとき、チャットアプリに上がったヌード写真がジェヒではないかという噂が大学で流れた際には、“よく見なよ、私じゃない”とばかりに同級生たちの前でおもむろに服をたくし上げ、一瞬で彼らを黙らせたことも…。

彼女の行動は確かにいつも強烈だ。だが、他人にどう思われても気にしないからといって、無遠慮な偏見や中傷に傷つかないわけがない。ジェヒはただ強がりな寂しがり屋で、誰よりも純粋に愛を求めているだけなのだ。

その迷いのない奔放さと強い意志、どこか近寄りがたささえある気高さに繊細さが同居するジェヒを演じるのは、キム・ゴウン以外には考えられない。

『破墓/パミョ』の巫堂(ムーダン)役も鮮烈だったが、私らしく生きたいと願うジェヒの激しさも、うまくいかない戸惑いや悲しみもふとした演技に巧みに込め、自然体で表現できるキム・ゴウンだからこそ、観る者はいつの間にか彼女のエネルギーに惹きつけられる。

大学時代のジェヒが履く真っ赤なコンバースは、そんなキム・ゴウン演じるジェヒの“生き方”の表れであり、彼女らしさそのものだ。

人と距離を置き、孤独に生きるフンス

ジェヒとフンスが親しくなったのは、“はみ出し者”が集う街でもある梨泰院でフンスが男性と一緒にいるところをジェヒに目撃された翌日、同級生たちの好奇の視線を遮るように彼女に話しかけられてから。

夜ごとクラブで愛を求めながらも、相手が“恋愛モード”になるのは苦手。息子がゲイであることに気づいている母親(チャン・ヘジン)との間には、微妙な緊張感が漂っている。一見クールに見えても、やりきれない感情が常に渦巻いているフンスは、いわば愛から逃げている人、といえるかもしれない。

このフンス役で絶賛を集めたノ・サンヒョンは「Pachinko パチンコ」で傑出した存在感を見せ、「カーテンコール」「エージェントなお仕事」などに出演してきた注目俳優。

今後はIU、ビョン・ウソクらと共演するドラマ「21世紀の大君夫人」(原題)も待機し、本作をきっかけに日本でもファンが激増しそうだ。

唯一無二の2人の関係性&青春の日々に共鳴

ありのままの自分を誤解されてばかりのジェヒと、ありのままの自分を知られることを恐れるフンス。正反対の2人を結びつけるのは、“普通に馴染めない”者を拒絶し蔑む、この世界の生きづらさだ。

だからこそ、2人で暮らすアパートの部屋だけは誰にも侵されない聖域になる。「フンス姉さん」「ジウン」とお互いを偽名で連絡先に登録し、各々の“恋愛事情に配慮”する姿は微笑ましく、最低な相手に傷つけられた後の二日酔いの朝は、1つの鍋でラーメンを突っつくのが定番。

フェイスパックをしてベッドに寝転がる2人の心を許しあった雰囲気は、二度と戻ってはこないけれど確かに存在した、まぶしいほどに大切な青春の時間を思い起こさせる。

ジェヒはフンスが抱える痛みに共鳴し、フンスはジェヒの偽りない姿に背中を押され、2人はお互いが唯一無二の、一番の理解者となっていく。そんな2人の関係性を、監督のイ・オニは「私が私として存在するために不可欠な人」と表現する。

だが、やがて兵役、留学、就職、結婚…とライフステージが変わっていくと、2人の友情はお互いを最も傷つける形で決定的な危機を迎えてしまうーー。

出会ったばかりのころ「あなたらしさがなんで弱点になるの?」とジェヒに言われたフンスが、同じ言葉をジェヒに返すシーンは生涯胸に刻まれる瞬間となるはずだ。

なお、韓ドラファンには、ジェヒの交際相手役として特別出演する「涙の女王」のクァク・ドンヨン、「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」のチュ・ジョンヒョク、「損するのは嫌だから」のイ・ユジン、キム・ゴウンの友人でもあるイ・サンイの登場は見逃せない。

さらにフンスの母親役は、『パラサイト 半地下の家族』から「おつかれさま」まで韓国エンタメには欠かせないチャン・ヘジンが演じている。


『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』公式サイト

広がる共感と感動…98%が「人にすすめたい」と語る魅力とは?

シネマカフェでは5月23日、読者を招待した『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』の独占試写会を実施。「期待以上に胸に響く」「こんな親友が欲しかった!」など、「感動した」「温かい気持ちになった」「元気が出た」といった回答が寄せられ、“普通”という型にはめようとする社会で身を寄せて生きるジェヒとフンスに「共感した」という声が最も多く集まった。

その結果、映画に対する満足度は極めて高く「とても満足した」「満足した」が合わせて98%に。さらに「人にすすめたい」98%の方が回答するなど熱い反応が見られた。

共感ポイントとしては、「人間味ありながら最高にかっこいい2人、もっとずっと観ていたかった」「誰が見てもあの頃を思い出せる気がする」「親友に会いたくなった」「明るく、楽しく、生々しくてとても辛く、2人を取り巻く感情が常に画面中で弾けていた」「主演2人がとにかく魅力的」など、キム・ゴウン演じるジェヒとノ・サンヒョン演じるフンスの唯一無二の友情への言及が多く、「自分を理解してくれる人に巡り会えるなんて、とても奇跡的なことなのかも」という気づきの声も。

さらに、ジェヒが就活や婚約者の価値観に合わせて自分らしさを見失ってしまったように、「環境や年齢の変化によってその時々に起こる出来事に誰しも必ず共感できる部分がある」「色々な辛い感情を肯定してくれる」「『都合の良い』ハッピーエンドではなく、リアリティを反映したビターな余韻も残している」と、脚本がすくい上げた現実感に注目する声も見られた。

そして、共感から前向きなパワーを受け取り、「私たちに代わって『これが"普通"だよ!何が悪いの?』と大声で叫んでくれている映画」「自分らしく生きることに誇りを持ちたいと思える映画」「自分のことを愛せるかは、自分を含めて誰かが自分を認めてくれることだと教えてくれた映画」「Love yourselfが伝わる素敵な映画」「落ち込んだ時に何回でも見たいサプリのような映画」「自分らしく生きることの清々しさ、難しさ、美しさ、尊さを知って、大変な日々を生きる糧にして欲しい。自分は、この映画がとても糧になりました」など、まさしく“人生映画”の1つになったという声が相次いでいる。

特に、印象に残ったシーンとして最も多く挙げられた“ダンスシーン”は、2人の“自分らしさ”の集大成として見逃せないものとなっている模様だ。


『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』公式サイト

『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』は6月13日(金)より全国にて公開。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

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