短編映画『ソニックビート』に、戸塚純貴が出演していることが明らかに。海外版ティザービジュアルも完成した。
陸上競技大会100m走予選のスタートラインに立った高校陸上部員のイサオ(西垣匠)は、極度のプレッシャーから精神世界に閉じ込められてしまう。真っ暗な空間には、怪しい作業員とイサオの記憶を映し出すテレビデオ。陸上部イチ足が速いアキ先輩(山崎天)や、幼いころに出会ったさすらいの旅人リキ(戸塚純貴)との思い出が、走馬灯のように駆け巡る。イサオは過去の記憶と向き合い、走り出すことができるのか――。
本作は、東宝が展開する才能支援プロジェクト「GEMSTONE Creative Label」の新作短編実写映画。先日、「国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2025」で「GEMSTONE Creative Label」による短編3作品の製作・完成が発表されたばかり。
23歳の新鋭・関駿太監督、劇場用映画初主演の西垣匠、映画初出演の山崎天と、フレッシュな布陣で贈る本作。新たに出演が発表された戸塚は、イサオが幼いころに出会うさすらいの旅人リキを演じる。車で旅をしている自由奔放なリキは、イサオの人生に大きな影響を与える、重要な存在だ。
また本作が、北米最大規模の映画祭、第29回ファンタジア国際映画祭 「Fragments d'Asie 2025」に出品決定。北米やヨーロッパ、アジアの作品を中心に約400作品が上映され、会期中の来場者は10万人にものぼる。「Fragments d'Asie」は、アジア各国の短編映画が上映され、アジア映画の多様性と魅力を紹介するプログラム。本作は、コンペティション対象作品として、国際短編映画コンペティションにノミネートされている。
なお「GEMSTONE Creative Label」としては、短編オムニバス映画『GEMNIBUS vol.1』のうちの1本、『ファーストライン』が、第28回ファンタジア国際映画祭でオフィシャルセレクションに選出&今敏コンペティションにノミネートを果たしており、2年連続での正式出品となる。
そして、海外版ティザービジュアルも完成。陸上競技場のスタートラインに立つイサオが、緊張感をにじませながら前を見つめる、スタートを切ろうとする瞬間が切り取られ、彼の内面にある葛藤やプレッシャーが伝わってくるようだ。また、薄明るく映される背景と、画面を駆け抜けるような光の軌跡は、イサオが迷い込む精神世界と、そこから抜け出そうともがく姿を象徴しているかのようだ。

コメント
西垣匠
『ソニックビート』が日本を飛び出し、世界の方々にも見ていただけることを、とても嬉しく思います。
この作品が描く「若さ」や「勇気」は、言語の壁を越えて、すべての人に共感していただけるものだと思っています。
セット、音、映像美など、見どころは盛りだくさんなので、色々な部分を楽しんでいただきたいです。
また、これを機に1人でも多くの方に『ソニックビート』という作品が伝わっていくことを願っています。
山崎天
このたび、映画『ソニックビート』がカナダのファンタジア国際映画祭に出品されることが決定し、世界で初めてこの作品が上映されると聞き、本当にうれしく思っています!
作品に込められたエネルギーやメッセージが、海を越えてカナダの皆さんにも届くことを心から願っています。
人生初めての映画作品をこのような形で皆様に観ていただけるのが、今からとても楽しみです!
たくさんの方にこの映画が届きますように!
戸塚純貴
カナダのファンタジア国際映画祭に選出されたこと大変光栄に思います。
映画祭は自分にとって特別な場所であり、監督をはじめスタッフ・キャストが一丸となって撮影した作品が国境を超えてたくさんの方に届けられることを、とても嬉しく思うと共にどんな反応があるのか楽しみです。
ソニックビートの名の如く、この作品が音速のスピードで全世界に羽ばたいていくことを願っています。
『ソニックビート』は日本での劇場公開調整中。
※山崎天の「崎」は、正しくは「たつさき」