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本田響矢「沢山吸収していきたい」喜劇王の息子役演じる音楽劇「エノケン」製作発表

又吉直樹が書き下ろした音楽劇「エノケン」の製作発表が7月29日に東京キネマ倶楽部で開催され、主演の市村正親と、松雪泰子、本田響矢、豊原功補らが登壇し意気込みを語った。

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音楽劇「エノケン」 製作:ホリプロ/東宝
音楽劇「エノケン」 製作:ホリプロ/東宝 全 12 枚
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又吉直樹が書き下ろした音楽劇「エノケン」の製作発表が7月29日に東京キネマ倶楽部で開催され、主演の市村正親と、松雪泰子、本田響矢、豊原功補らが登壇し意気込みを語った。

本作は、“喜劇こそ、わが人生”と、人を笑わせることに命をかけた喜劇俳優・榎本健一の物語。

戦前・戦中・戦後と、昭和の日本をとびきりの笑いで照らしつづけ、“エノケン”の愛称で親しまれた榎本健一。

彼は、東京・浅草の小さなレビュー劇団「カジノ・フォーリー」の舞台に登場し、一躍注目されると、わずか数年ののちに、座員150名、オーケストラ25名を擁する日本一大きな劇団「ピエル・ブリヤント(エノケン一座)」の座長となった。

当時流行していたジャズと、スピーディーでナンセンスなギャグにあふれたその舞台は、エノケンの天賦の感性と体技、音楽性なくしては実現できない、まったく新しい喜劇だった。浅草のエノケンは、やがて、数々の喜劇映画を通じて、全国区の人気者となっていく。

晩年は病魔におそわれるなど、過酷な現実に直面したが、不自由な身体をおして舞台に立ち、映画やテレビにも出演。また、後進の育成にも励み、喜劇に対する情熱は絶えることがなかった。

人生のすべてを喜劇に捧げ、「日本の喜劇王」と謳われたエノケン。そして、彼を愛し、支えつづけた、家族や仲間、ライバルたち……。

こうしたエノケンの波乱の人生を又吉直樹が新作戯曲として書下ろした。

製作発表では、榎本健一役の市村正親が劇中曲「私の青空」を初披露。披露後、登壇者6名がそれぞれ意気込みを語った。

製作発表のコメント到着

■市村正親(榎本健一 役)

お話をいただいた時は、エノケンを演じるというのはどういう風になるのかな、これは又吉さんの脚本次第だなと思って楽しみに待っておりました。かれこれ1か月くらい前、脚本ができた時に、自分の部屋に閉じこもって読んだのですが感動しました。良い脚本ができました。本当にありがとうございます。又吉さんは十分責任を果たしてくださったので(笑)、この後は僕らがとにかく作品を素晴らしいものにして、皆さんにお見せしたいなと思っております。

■松雪泰子(花島喜世子・榎本よしゑ 役)

オファーを受けた時は、本当に飛び上がって喜びました。こんなに素敵な座組に参加できるのも本当に嬉しいことですし、又吉さんの脚本を本当にずっとワクワクして待っておりました。時間軸がシームレスに展開していく構造が本当に素敵だなと思います。その中で我々がどれだけエネルギーを注げるか、しっかりと務めさせていただきたいと思っております。

■本田響矢(榎本鍈一・田島太一 役)

エノケンさんの息子の鍈一と、若き劇団員の田島太一を演じさせていただきます。この2役をやらせていただけるという話を聞いた時、まずはとても嬉しかったです。
父としてのエノケンさん、大先輩のエノケンさんと、二つの視点からエノケンさんという大きな人物を見ることができるので、これから稽古、本番がさらに楽しみになりました。
シライさんと又吉さんと、そして大先輩方と一緒にお芝居ができるという、こんなに幸せなことはないので色んなことを沢山吸収していきたいなと思っております。

■豊原功補(菊谷榮 役)

菊谷という脚本家は、酒場で飲んでいる席でエノケンと知り合って、その信頼を得てエノケンの座付き作家になるわけですが、この人はその後戦地へ向かうわけですね。ちょうど今年、日本では戦後80年になりますが、喜劇を書くということと戦争の中にあるという狭間の中の人間をどう演じようかなと。勿論先ほどから話が出ておりますけど、又吉さんが素晴らしい脚本を書かれて、シライさんが演出されて、皆さんと共演する中で責任重大だなと思っております。宜しくお願いします。

■又吉直樹(作)

僕は1980年生まれなので、榎本健一という人のことは伝説として知っているくらいだったのですが、この脚本を執筆するにあたって資料や映像をいろいろ見ているうちに、年表だけでは分からない生き様や、歴史上の人物としてではなく、芸人としての姿も含めてどんどん魅了されていきました。公演を楽しみにしております。

■シライケイタ(演出)

オファーを受けた時は、身が引き締まる思いでした。又吉さんがとても面白い脚本を書いてくださいました。こういう作品にしたいという思いを込めて、台本から一部だけ引用させていただきます。又吉さんが劇中でエノケンさんに語らせる、市村さんが話す台詞なんですが、「自分は賢い人がしつらえるような作品は作りたくない。誰もが笑える、人間の血が通った作品を作りたいんだ。客を緊張させてもしょうがない。自分が馬鹿をやらなければ始まらない。全部ひっくるめた、人間の営みを表現したいんだ」という台詞です。これがこの作品のテーマだと思っていますし、みんなで力を合わせてそういう作品を作りたいと思っております。

音楽劇「エノケン」は10月7日(火)~10月26日(日)シアタークリエほか、大阪、佐賀、愛知、川越にて上演。
<追加公演>10月16日(木)18時~決定


《シネマカフェ編集部》

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