松村北斗主演の実写映画『秒速5センチメートル』に、ヒロイン役として高畑充希が出演することが分かった。
本作は、新海誠の劇場アニメーションの実写化。主人公・遠野貴樹を幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描いていく。
高畑が演じるヒロイン・篠原明里は、貴樹が小学生のころに出会い、心を通わせていく人物。「来年も、一緒に桜見れるといいね」と、この先もずっと一緒に過ごしていけると信じていた2人だったが、親の転勤を機に離れ離れに。
中学生での再会時に交わした約束を最後に、それぞれの道を歩み続け、やがて大人へと成長した明里は、新宿で書店員として働く静かな日常を過ごしていた。
今回の出演に高畑は「正直、お話をいただいた時は、本当に?!私ですか???と、不安だらけでした」とふり返りつつ、「今回あの新海さんの世界観を実写に落とし込んだスタッフさん達が、本当に凄くって!何より、10年以上前から写真で一緒にお仕事してきた同級生の奥山監督の、1本目の商業長編作品に参加出来て、幸せな気持ちです」と語っている。
また、明里のティザービジュアルも公開。曇る窓ガラスを背景に、バスの座席に座る明里の横顔。目線の先には、一枚のチラシ。大人になった明里の思いが垣間見える、ある雪の日のシーンを切り取った。

先日、本作がついに完成。初号試写を鑑賞した新海監督は、「自分でも驚いたことに、泣きながら観ていました。原作由来の要素に自分で泣いているのか、奥山組に泣かされているのか、あるいは失われた2000年代に泣いているのか自分でもよく分からないまま、でもとにかく、強く感動させられました」と感想を述べ、「今回の実写映画では当時のその不器用な種が、青さも含んだままに見事な結実となっていました。『秒速5センチメートル』を作っておいて良かったと、(ほとんど初めて)心から思えました」とコメントしている。
『秒速5センチメートル』は10月10日(金)より全国東宝系にて公開。


