映画『サタンがおまえを待っている』より、オルタナビジュアルが公開された。
本作は、80年代北米を襲った未曾有のサタニック・パニックの真相に迫るドキュメンタリー。
ミシェル・スミスという女性とその精神科医ローレンス・パズダーによる共著として出版され、アメリカで大ベストセラーとなった「ミシェル・リメンバーズ」。ミシェルは、退行催眠のようなセラピーによって、蓋をしてきた禁断の記憶を思い起こす。それは5歳のころに悪魔を崇拝する教団に引き渡され、儀式に捧げられたというものだった。
悪魔的儀式虐待の様子を詳細に描写したあまりに刺激的な内容は多く取り上げられ、大きく拡散。これをきっかけに、「実は私も幼い頃に儀式に参加させられた!」という告発が続出。世に言うサタニック・パニックという大混乱が巻き起こり、アメリカ全土を恐怖に染めていく。いまなおアメリカに影を落とす一連のパニックとその恐るべき真相を、スティーヴ・J・アダムズ&ショーン・ホーラー監督コンビがテンポの良い巧みな演出で描いた。
今回公開されたのは、映画の不穏な魅力を封じ込めたオルタナビジュアル。「邪悪な願望が世界を恐怖に染める」というキャッチコピーのビジュアルは、主人公ミシェル・スミスとローレンス・パズダーを配置。逆五芒星が傷跡のようにも思え、禍々しい一枚となっている。

また、2人の写真とともに、恐ろしい記憶を思い出したミシェルの証言をデザインしたもの、逆五芒星を大きくデザインしたもの。

騒動のうち、人々を恐怖させた大きな原因の一つは児童誘拐だが、4枚目は「悪魔はいったい誰なのか」というコピーとともに、子どもをメインにデザインしたシンプルなホラーテイストのビジュアルに。5枚目のビジュアルは、マクマーティン保育園事件の写真と、退行催眠セラピーの音声をおさめた肝心のテープがデザインされている。

さらに、コンビーフ太郎によるモンド映画風オリジナルビジュアルも公開。ミシェルの後ろにはサタンのイラスト、下部にはサタン教会創始者のアントン・ラヴェイも。このビジュアルをデザインしたB5サイズの「サタニックビジュアルチラシ」は、公開劇場にて入場者に先着順でプレゼントされる。

『サタンがおまえを待っている』は8月8日(金)より新宿シネマカリテ ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開。

