山田裕貴主演映画『ベートーヴェン捏造』より、古田新太演じるベートーヴェンの場面写真が到着した。
本作は、19世紀ウィーンで巻き起こる音楽史上最大のスキャンダルの真相に迫った歴史ノンフィクションの傑作「ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」を基にした実写映画。
耳が聴こえなくなるという絶望的な状況にも屈することなく、強靭な精神力で数々の名曲を創造したルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。音楽にその人生の全てを捧げた立派な聖人というのが、実は、秘書シンドラーによるでっち上げだったことが判明したのは、彼の死から150年経った「国際ベートーヴェン学会」だった。
実は、とんでもない男だったという。
今回解禁となるのは、のちの音楽史上最大のスキャンダルに繋がる、シンドラー(山田裕貴)とベートーヴェン(古田新太)の運命の出会いのシーン。
原作者のかげはら史帆が「バカリズムさんの脚本の解像度が高くてびっくりしました!」と絶賛した、握手を交わしたシンドラーの「(ベートーヴェンの手は)少しニュルっとしていた」というバカリズムオリジナルのモノローグにあるように、ベートーヴェンがボサボサの頭に埃まみれのコートで、気さくにシンドラーに会話帳を差し出す。
現代と違って写真のない時代、憧れのアーティストがこの格好で現れたら少しがっかりするシンドラーの気持ちが分かる。

また、鬼の形相でテーブルの卵を振りかぶるベートーヴェンの写真。実際に、カッとなると手近にあるものを投げつけていたという。
ベートーヴェンを語るのに欠かせない人物の一人が、甥カール(前田旺志郎)。ベートーヴェンは弟の死後、親権を巡る泥沼裁判の末にカールを引き取り、惜しみなく教育を施すものの、ベートーヴェンの有り余る愛情と情熱が、カールにとっては苦痛となり、やがて悲劇的な事件が起きてしまう。
自分を熱烈に慕ってくるシンドラーを鬱陶しく思うベートーヴェンもまた、自身の愛で甥を追い詰めていた。

そして、音楽の天才性と社交的な性格からか、シンドラー以外にも慕う弟子や友人は多く、病に臥した際には、もう一人の弟ヨハン(小澤征悦)や旧友のブロイニング(生瀬勝久)が、手取り足取り遺言状作成の手伝いをしてくれる様子も公開。56歳で生涯を閉じると、葬儀には2万人近くの関係者や市民が集まり、盛大に見送られた。

『ベートーヴェン捏造』は9月12日(金)より全国にて公開。


