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『ムガリッツ』『かもめ食堂』ほか、そのひと口で世界が変わる“料理が繋ぐ新しい世界”を発見する映画4選

“料理が繋ぐ新しい世界”を発見する映画を厳選して4本紹介。

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『ムガリッツ』©2024 TELEFONICA AUDIOVISUAL DIGITAL, S.L.U
『ムガリッツ』©2024 TELEFONICA AUDIOVISUAL DIGITAL, S.L.U 全 17 枚
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“料理が繋ぐ新しい世界”を発見する映画を厳選して4本紹介。

『ムガリッツ』(9月19日公開)

毎年11~4月にメニュー開発のため休業するスペインの有名店「ムガリッツ」。テーブルに並ぶのは、グラスやカトラリーではなく“オブジェ”。供される料理も、煙を味わう一皿や、石を叩き割って吸い込む不思議なメニューなど、いずれも五感全てで料理に向き合い、体感するものばかり。

スペイン・バスク地方、世界中の美食家が憧れるガストロノミーの聖地。ミシュランガイドから「レストラン以上の存在」と評され、二つ星を獲得する「ムガリッツ」の実験室さながらの厨房に潜入。

研究開発チームやシェフたちが、革新的な料理を生み出していくその創造の現場を追いかける。料理とは何か、食べるとはどういう行為かを根底から問い直し、目からウロコな発見が続々。新感覚ドキュメンタリーとなっている。

『ボイリング・ポイント/沸騰』(2022)

ロンドン屈指の人気高級レストラン。クリスマスシーズンの華やかな夜、オーナーシェフのアンディ(スティーヴン・グレアム)は、妻子との別居、衛生検査で評価を落とすなど、次々と降りかかるトラブルに心身をすり減らしていた。さらに、オーナーによる無謀な予約の詰め込み、スタッフ間の衝突、客からの無理難題といった新たな火種が次々と勃発。そこへ追い打ちをかけるように、ライバルシェフが大物グルメ評論家を伴って来店し、アンディに横暴かつ無茶なリクエストを突きつける――。

本作は、崖っぷちシェフの予測不能な一夜を描く物語。高級レストランの裏に隠された、極限のプレッシャーと濃密な人間模様を、全編90分、ワンショット撮影で一切の編集・CGなしに描き切っている。

これまで持っていたレストランのイメージを根底から覆す、スリリングで衝撃に満ちた一作だ。

『パリ・ブレスト ~夢をかなえたスイーツ~』(2023)

育児放棄の母親の下、里親の家で囲む手作りスイーツだけを心の支えに、過酷な日々を送っていた少年ヤジッド。最高のパティシエを夢見るようになり、10代でパリの高級レストランに見習いとして潜り込むことに成功。懸命に修業を重ね、一流の先輩や仲間に支えられて成長していくが、同僚の嫉妬により突然失職。だが、パティスリー世界選手権への挑戦権を掴み取る――。

本作は、不遇な少年時代を送りながらも、14歳で見習いをスタート、著名パティシエのもとで修行を重ねながら、ジョエル・ロブションのレストラン「ル・メトロポール」ではスーシェフも務めたヤジッド・イシュムラエンがモデル。

努力すれば夢はかなうことをリアルに体現、明日への勇気が湧く、実話をもとにした感動の物語だ。

『かもめ食堂』(2005)

夏のある日、フィンランドの首都ヘルシンキの街角に、日本人のサチエが小さな「かもめ食堂」を開く。メニューは、ほんの少しだけサチエのこだわりが詰まったシンプルなおにぎり。

「かもめ食堂」には、個性的で少し風変わりな人々が集う。そこでは、日常のささやかな奇跡や笑い、懐かしくも心地よい時間がゆっくりと流れていく。特別な事件がなくても退屈することのない、のんびりとした時間がフィンランドの優しい空気の中で自然に紡がれ、人と人が無理なく繋がっていく。

荻上直子が監督を務め、小林聡美、片桐はいり、もたいまさこが出演する本作。丁寧に描かれる料理のシーンは、思わず味わいたくなるほど印象的。

3人の日本人女性が織りなす穏やかな日常と料理を通して、「ただ普通でいること」の尊さと幸せを感じさせ、観る者をそっと包み込む、心が安らぐ愛おしい世界が広がる。

《シネマカフェ編集部》

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