2022年9月、居住していたスイスで安楽死によって亡くなったジャン=リュック・ゴダール監督。死の前日に撮影された遺作となる『シナリオ』が9月5日(金)より全国劇場にて順次公開。本予告映像が解禁となった。
本作『シナリオ』は、2024年の第77回カンヌ国際映画祭でのワールドプレミアを皮切りに、第49回トロント国際映画祭、第37回東京国際映画祭でも上映されたゴダール監督の遺作。

昨年日本でも公開された『ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争』の後に完成し、ゴダール監督が自ら選んだ死の前日に撮影された映像も収めた本作が、真の遺作となっている。
また、映画監督の黒沢清監督、甲斐さやか監督、映画評論家の佐々木敦氏からのコメントが到着。7月5日の特別先行上映会に登壇した黒沢監督のコメントは本予告にも使用されている。
黒沢清(映画監督)
凄まじい映画だった。全世界、全歴史、そして全映画と深くコミットしながらも、最後は”それは私である”と高らかに宣言され、圧倒される。これぞ監督主演映画の最高の到達点。
甲斐さやか(映画監督)
チューブからそのまま絵の具を絞り出したような鮮烈な画が続き、自分の中のプリミティブなものが覚める。『シナリオ』は映画的想像力の核心であり、圧倒的な生の自由。
佐々木敦(批評家)
ある意味でゴダールは最初から最後まで、ひたすら「遺作」を撮り続けた映画作家だったと言えるかもしれない。だが、これが本当の彼の最後の映画である。真の遺作が『シナリオ』と題されていることの意味を、今こそ私たちは考えなくてはならない。
なお、本作は「映画を消費される一過性のコンテンツではなく、文化資産として保有できる」という理念のもと、新しい映像プラットフォーム「Roadstead(ロードステッド)」にて独占販売中。購入者には特典として、ゴダールが未完の長篇『Scenario』(本作はScenarios)のために制作した5冊のノートのレプリカを、特別仕様のボックス(全世界限定100個)に収めて進呈する。
来場者には本作のメインビジュアルのポストカードを先着順でプレゼント(なくなり次第終了)。オフィシャルTシャツとトートバッグの劇場販売も決定した(限定生産)。

『シナリオ』は9月5日(金)よりBunkamura ル・シネマ 渋谷宮下、シモキタ-エキマエ-シネマ K2、Strangerほか全国劇場にて公開。


