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松村北斗「幸せに楽しめています」奥山由之監督と釜山国際映画祭野外グリーティングに登壇

『秒速5センチメートル』主演を務めた松村北斗と奥山由之監督が、第30回釜山国際映画祭に参加。約5000席規模のメイン会場「映画の殿堂」にて、野外ステージグリーティングに登壇した。

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釜山国際映画祭『秒速5センチメートル』©2025「秒速5センチメートル」製作委員会
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『秒速5センチメートル』主演を務めた松村北斗と奥山由之監督が、第30回釜山国際映画祭に参加。約5000席規模のメイン会場「映画の殿堂」にて、野外ステージグリーティングに登壇した。

9月18日、主演を務めた松村北斗と奥山由之監督が釜山に到着。韓国を代表する海雲台(ヘウンデ)ビーチを前に、松村は「初めて海外の皆さんに見ていただくということで緊張もしていますが、ちょうど日本での舞台挨拶を終えて、日本のみなさんからいいお言葉をたくさんいただき、勇気をもって胸を張って韓国での上映を迎えられそうです」とコメント。奥山監督は、「日本の春夏秋冬がたくさん映っている作品だと思うので、釜山の海風を感じながら観ることができるというのがとても光栄です」と、釜山国際映画祭への意気込みを語った。

そして2人は、本日9月19日(金)、釜山最大の座席数(5,000席規模)を持つメイン会場「映画の殿堂」を訪れた。会場内にはいたるところにフォトウォールやロゴをモチーフにしたモニュメントが点在しており、会場のにぎやかな様子に、ときおり「おー!」と声を漏らしながら会場内を散策。そして、韓国における日本映画の歴史をまとめたジャパンパビリオン、『秒速5センチメートル』のサイネージや、カフェなどを訪れ、映画祭の華やかな空気感を堪能した。そしてなんと、写真家でもある奥山監督が自ら、松村の写真を撮影! 映画祭を楽しみながら、野外グリーティングへ気持ちを高めていた。

そして、12時30分より、「映画の殿堂」でおこなわれる野外ステージグリーティングに登壇。奥山監督は「アニョハセヨ。奧山由之です。釜山の街でこの作品が上映されるということで光栄に思っています。今日はみなさんに会えてとても嬉しいです」と喜びを伝えた。松村は「アニョハセヨ。普段住んでいる日本を飛び出して、韓国に来られたことも嬉しいですし、『秒速5センチメートル』という作品を通してみなさまとつながれたこともすごく嬉しく思っています。カムサムニダ!」と挨拶。

奥山由之監督

最初にモデレーター(MC)から、「奥山監督は、春にはmarie claire映画祭、夏には『アット・ザ・ベンチ』、そして秋には今回の新作を持って釜山国際映画祭に来てくださり、季節ごとに韓国を訪れられています。昨日、インターナショナルプレミアとして釜山国際映画祭で上映されましたが、いかがでしたでしょうか?」と質問されると、奥山監督は「『秒速5センチメートル』は、日本の中でもいろんな地域で、春夏秋冬4つの季節をまたいで撮っているので、桜や雪、島の夕日などの自然の景色と、東京の街の景色が一つの映画の中で一緒になっている作品です。それをこの釜山という、自然と都市の共存している街で上映できることをすごく嬉しく思っています」と回答。

松村には「2023年に岩井俊二監督の『キリエのうた』で、この釜山国際映画祭の舞台に立たれたことがありますが、2年ぶりに釜山を来られた感想と、昨日、映画を上映された感想を教えてください」と聞かれると、「2回目の釜山訪問ですが、まだ2回目だという気持ちもあります。皆さんの温かい眼差しの中で上映を終えて、幸せな気持ちでした。当時来た時より、よりお客様の質問や反応から伝わってくるものを柔らかく柔軟に得ることができて、今回の釜山国際映画祭を幸せに楽しめています」と韓国の訪問を楽しんでいることを明かした。

松村北斗

また、「この映画は1990年代初頭から2009年までの、SNSやスマートフォンなどが無かった時代を扱っています。当時は気持ちを伝えるために手紙を書いたりしていますが、役作りをするうえで慣れないということはありましたか?」と聞かれると、「僕が1995年生まれで田舎の方に住んでいたので、都会から想像されるような最先端のすごくストイックな生活とはかけ離れていました。なので、この『秒速5センチメートル』の中で描かれている90年代はすごく肌なじみのいいもので。台本を読み進めるにつれて思い出すことや、当時記憶すらしてなくて今さら気づくこともあって。今の時代と作品の中の時代との間のギャップに対して、意外と抵抗や難しさは無く、すんなり入っていける作品でした」と語った。

また、監督に対して、「この作品は新海誠監督のアニメーションを原作としています。監督は2007年の公開当時10代だったそうですが、当時からこの作品が好きだったのでしょうか? その頃からこの作品を自分で新しく作ってみたいと思ったのでしょうか?」と問われると、「高校生の時にDVDで原作のアニメを見ました。そのときに、この作品は、遠野貴樹という主人公の内面を深く、もぐりこむように、心のちょっとした機微を描くことで、その先には普遍的な、誰しもが感じてきたような繊細な感情の変遷があることが伝わるような物語になっていて。個人的でありながら普遍的なものが混在するこの作品をすごく新鮮に受け止めることができました。今30代になって改めてアニメーションの『秒速5センチメートル』を見返すと、貴樹の、30歳前後の大人になることの迷いのようなものを僕も実感しているので、今回は自分自身の気持ちも投影しながら作りました」と制作に対する想いを明かした。

最後に、松村は本作の見どころについて、「多くのキャラクターが3つの時代にわたって過ごしていく話なので、それぞれに人生があり、色々なキャラクターのことを、切なく、愛おしく思えると思います。あれは自分かもしれない、これは親友のことかもしれないとか、そういう想いになりながら見ていただくこともできるだろうし、時にはこのキャラクターのような人生を歩んでみたかった、このキャラクターが見上げている空と同じぐらい美しい空を見てみたかったなど、キャラクターの誰かに憧れたりするかもしれません。皆さんの人生が、もっと胸がドキドキしたり、ときめいたりする人生に変わる体験をプレゼントできる映画だと思っています」と述べ締めくくっていた。

『秒速5センチメートル』は10月10日(金)より全国にて公開。


《シネマカフェ編集部》

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