23日(現地時間)、1960年代から70年代にかけてヨーロッパ映画界で活躍したイタリアの俳優、クラウディア・カルディナーレが亡くなった。フランスのヌームルで、子どもたちに見守られながら息を引き取ったという。エージェントのローラン・サヴリはフランス通信社に対し、「彼女は女性として、そして芸術家として、自由でインスピレーションにあふれる女性というレガシーを私たちに残してくれました」と声明を発表した。
1938年、チュニジア・チュニスに生まれたクラウディア・カルディナーレは、1957年に「チュニジアで最も美しいイタリア人女性」コンテストで優勝。賞品として贈られたイタリア旅行をきっかけに映画関係者の目に留まり、映画界への道を歩み始めた。2002年、ベルリン国際映画祭で金熊名誉賞を受賞した際には「映画に出演するようになったのは、ただの偶然にすぎなかった。『映画に出ないか』と声を掛けられたとき、『いいえ』と答えたけれど、半年間も誘い続けられたから」と語っている。
生涯で映画・テレビを合わせて100本以上の作品に出演し、代表作にはフェデリコ・フェリーニ監督の『8 1/2』、ルキノ・ヴィスコンティ監督の『山猫』、ブレイク・エドワーズ監督の『ピンクの豹』などがある。


