ギレルモ・デル・トロ監督・脚本によるNetflix映画『フランケンシュタイン』より、予告編が公開された。
本作は、小説家メアリー・シェリーの名著の実写映画化。天才科学者のヴィクター・フランケンシュタイン博士(オスカー・アイザック)は、“科学の力で不死の生命を生み出す”という傲慢な欲望を持ち、数々の死体の肉と骨をつなぎ合わせ、怪物(ジェイコブ・エロルディ)を誕生させる。
しかし、いつまでたっても求めていた知能に達さず、怪力だけを発揮する姿におぞましさを感じていく。そして、とある事件により、博士は怪物の元を離れていくが、怪物は孤独を彷徨いながら、ヴィクターからの愛を求め、彼を捜そうとする。

映像では、雷鳴とともに怪物の独白から幕を開ける。印象的なのは、物語を鮮烈に浮かび上がらせるために構築した圧倒的な世界観。
ギレルモ・デル・トロ監督は「私の人生は常にメアリー・シェリーの創造物と共にありました。私にとって聖書のようなものです。それを自分のものにし、異なるスタイルで異なる感情を込めて歌い返したいと思っていました。脚色というのは、未亡人と結婚するようなものかもしれませんね。亡き夫の思い出は尊重しつつも、土曜日には何かしないといけない。つまり、原作をふまえつつ自分のものにしなくてはならない。そうでなければ自分が作る意味がありません」と語っており、予告からもその監督らしさが感じ取れる。

また、セットや小道具にも膨大な熱量が注がれており、「この作品では、一つ一つの技術の限界を試してみたかったんです。巨大なセットに巨大な小道具、それに複雑な衣装。ハリウッド全盛期に作られた昔の映画のような雰囲気を出したいと思いました。豪華で美しくオペラのような作品にしたかったんです」とコメント。こだわりが映像全体に宿り、物語に圧倒的な説得力を与えている。
Netflix映画『フランケンシュタイン』は10月24日(金)より一部劇場にて公開、11月7日(金)より世界独占配信。
