※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

ヒーリング効果絶大「匿名の恋人たち」小栗旬&ハン・ヒョジュら不器用すぎる大人たちのロマコメ3つの推しポイント

小栗旬とハン・ヒョジュ、さらに赤西仁、中村ゆりらが豪華共演し日韓のスタッフが集結したNetflixシリーズ「匿名の恋人たち」全8話が一挙配信。“そろそろ、ちゃんと恋をしたい”。そう思っていても、なかなか前に進めない不器用すぎる大人たちの奮闘が、チョコレート作りへの真摯な情熱と最高のマリアージュを生み出し、癒し効果抜群のロマンティックコメディが完成した。

最新ニュース コラム
注目記事
Netflixシリーズ「匿名の恋人たち」独占配信中
Netflixシリーズ「匿名の恋人たち」独占配信中 全 22 枚
拡大写真

小栗旬ハン・ヒョジュ、さらに赤西仁中村ゆりらが豪華共演し日韓のスタッフが集結したNetflixシリーズ「匿名の恋人たち」全8話がついに一挙配信開始。

今年の釜山国際映画祭にも出品され、“カップルケミ”が大きな話題を呼んだ小栗とハン・ヒョジュは、ともに久々のラブストーリー出演ながら劇中でも息ぴったり。

“そろそろ、ちゃんと恋をしたい”。そう思っていても、なかなか前に進めない不器用すぎる大人たちの奮闘が、チョコレート作りへの真摯な情熱と最高のマリアージュを生み出し、癒し効果抜群のロマンティックコメディが完成した。

1. 平成が帰ってきた!? 小栗旬13年ぶりのロマコメが大人に刺さる

企画・制作は、ビョン・ウソクも出演していたNetflix映画『20世紀のキミ』などを手がけたYONG FILM。大ヒット映画『君の膵臓をたべたい』でも小栗と組んだラブストーリーの名手・月川翔監督がメガホンをとり、フランス映画『匿名レンアイ相談所』(原題:Les Emotifs Anonymes)を原作に韓国のキム・ジヒョンが脚本を手がけ、脚本協力としてNetflixシリーズ「さよならのつづき」『余命10年』の岡田惠和も名を連ね、まさに日韓の精鋭スタッフががっちりタッグを組んだ本作。

小栗が演じるのは、人気チョコレートショップ【ル・ソベール】の新代表となった、日本屈指の大手製菓メーカー・双子製菓の御曹司・藤原壮亮

壮亮は極度の潔癖症で、人に触れることができない。握手はおろか、少し指先が触れただけでも全身に鳥肌が立ち、汗ばみ、呼吸が乱れる。食べこぼしや、雨に濡れることなどにも耐えられないため、手持ちカバンには常に着替え用のシャツが何枚も。

「大丈夫ですか?」と訊かれても「大丈夫じゃないです!」と、あわててカバンを手にレストルームへ駆け込むことが日常茶飯事だ。

一方、ハン・ヒョジュが演じるのは、人並外れた腕前とセンスをあわせもち、【ル・ソベール】を影で支える“匿名の天才ショコラティエ”イ・ハナ。ハナは幼いころから、母親以外の人の目を見ることができない視線恐怖症を抱えている。

その秘密を理解する【ル・ソベール】オーナー・ショコラティエの黒岩健二(奥田瑛二)に見込まれ、“匿名のショコラティエ”として【ル・ソベール】のヒット商品、“レインボーパレット”を手がけてきた。

やがて素性を隠して【ル・ソベール】で働き始めたハナを、壮亮は何かと頼りにし始める。ハナのチョコレートへの情熱は確かなもので、誰よりもレインボーパレットに詳しく、何より、体が触れても鳥肌が立たない相手だから――。

小栗がドラマ「花より男子」シリーズ(2005~2008)の花沢類役で世の中をときめかせてから約20年。「リッチマン、プアウーマン」以来13年ぶりにロマンティックコメディに帰ってきた彼はいま40代となり、「ラブロマンス作品の出演は最後になるかもしれない」との覚悟で本作出演を決めた。

もちろん「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」などで見せてきたコメディの才を本作でも存分に発揮。第3話の雨の橋のシーンをはじめ、カッコよく決めようと思っても「本当無理!」「全然大丈夫じゃない!」と立ち去るしかない、カッコよくない御曹司の姿を軽やかに表現する。

また、「トンイ」や『ビューティー・インサイド』などの印象が強いハン・ヒョジュにとっても、近年は世界的ヒット作「ムービング」で初の母親役、Netflix映画『毒戦 BELIEVER 2』では強烈な悪役を演じており、等身大の女性に扮するロマコメは久しぶり。イ・ジョンソクと共演した「W-君と僕の世界-」(2016)以来となる。

人の視線を避けるため、端からみれば挙動不審になってしまう仕草や表情も実に豊か。驚くべきはその流暢な日本語で、撮影期間中に日本でマンションを借りて長期滞在、日本語の先生である女優・福永朱梨と共に過ごしながら、微細な感情まで伝わってくる日本語の習得に努めたという。

「誰しも人の視線が怖い時がありますし 人前に出るのが難しいこともあります」と、ハン・ヒョジュが先日解禁されたメイキング映像でも語っていたように、壮亮やハナが抱える心の問題は特にコロナ禍を経たいまの社会を生きる者ならば、多かれ少なかれ実感したことがあるかもしれない。

壮亮とハナが“どうしてもできない・耐えられないこと”の背景には、誰しもが何らかの形で経験したことのある大切な人を失った悲しみや、喪失感、トラウマがある。

それでも2人は、お互いに触れ合うことができ、見つめ合うことのできる相手と出会ったことで、逃げることを一旦やめ、不器用ながらもぎこちない“恋の練習”を通して変わろうとしていく。そんな必死でピュア&ピュアな姿が、疲れた心に響いてくるのだ。

2. 四角関係で大人の色香放つ赤西仁、俳優として再ブレイクの予感!?

ところが! 壮亮はハナのことが気になり始めたというのに、ハナは壮亮の友人で、よき理解であるジャズバーのオーナー・高田寛(赤西仁)に絶賛片想い中。

2人の恋愛模様に複雑に絡んでくる寛を演じるのは、小栗と公私ともに交流のある赤西だ。旧知の小栗と息の合ったかけ合いを見せているが、赤西もまた近年は音楽活動が主流で、中国ドラマ「凌雲志~愛と正義に生きた英雄~」には出演したものの、日本のドラマでは「有閑倶楽部」(2007)以来だろう。

しかもハナがひと目ぼれした寛は、どこか憂いのある長髪で、ジャズバーでピアノを奏で、壮亮とハナのカウンセラーでもある精神科医・アイリーン(中村ゆり)に呼び出されればすぐに駆けつける、ハマったら沼深い男。大人の色香を纏いながら一途にある人を思う役どころに、改めてときめくファンが続出しそうだ。

そして、中村演じるアイリーンも、プライベートでは寛との関係を前向きに進めることのできない事情を抱えている。壮亮、ハナ、寛、アイリーンの恋の矢印が入り組んだ、ひと筋縄ではいかない大人の四角関係の行方は見逃せない。

3. チョコレートにも深い意味が…オープニングはスキップ厳禁!?

“人に触れられない”・“人の目を見られない”はずの壮亮とハナの間には、なぜか初めて出会ったときから奇跡が起きていた。“恋の練習相手”として、そして一緒に働く仲間として2人を結びつけるのは、本作のもう1つの主役ともいえるチョコレート。

【ル・ソベール】の“レインボーパレット”に入っている「ゆずトリュフ」「わさびアンソワ」「ボンボンさくら」など、1つ1つのチョコレートはエピソードタイトルとなっており、これらのチョコレートをめぐる壮亮とハナの挑戦がやがて大きな意味を持ってくる。

今回の“レインボーパレット”を含めすべてのチョコレートを監修したのは「ショコラティエ川路」のシェフショコラティエである川路さとみ。見るも美しいだけでなく、各物語とのリンクも意識したチョコレートを繊細に製作。撮影現場に常に漂っていたという、チョコレートの芳醇な甘い香りが、画面を超えて伝わってくるかのよう。

そして、それぞれのチョコレートを作る過程とともに、「LE SSERAFIM」のKIM CHAEWON(キム・チェウォン)日本語で歌う「告白」がオープニングクレジットに重なる。

日本では平成真っ只中、1999年の韓国の大ヒットナンバーを日本語でカバーしたチェウォンの歌声が清涼な魅力を放ち、ときめきを上乗せ。“スキップ”しようとする手を思わず止めたくなるはずだ。

Netflixシリーズ「匿名の恋人たち」は世界独占配信中。

《上原礼子》

「好き」が増え続けるライター 上原礼子

出版社、編集プロダクションにて情報誌・女性誌ほか、看護専門誌の映画欄を長年担当。海外ドラマ・韓国ドラマ・K-POPなどにもハマり、ご縁あって「好き」を書くことに。ポン・ジュノ監督の言葉どおり「字幕の1インチ」を超えていくことが楽しい。保護猫の執事。LGBTQ+ Ally。レイア姫は永遠の心のヒーロー。

+ 続きを読む

特集

この記事の写真

/

関連記事

【注目の記事】[PR]