2024年の東京国際映画祭アニメーション部門上映作『オリビアと雲』が2026年1月24日(土)より全国順次公開されることが決定した。
ロカルノ国際映画祭2024でのワールドプレミアに始まり、驚くべき想像力で世界の映画祭を席巻し、数々の賞に輝いた本作。カリブ海の島国ドミニカ共和国生まれで、ニューヨークのパーソンズ美術大学に学んだトマス・ピチャルド=エスパイヤ監督が創造したラブストーリーだ。

昨年の東京国際映画祭で上映されると、あまりの斬新さとオリジナリティに驚く観客が続出。「日本公開はムリすぎる!」と言われながらもコアな映画ファンに愛された傑作がついに日本公開となる。

描かれるのは、オリビアとラモン、マウリシオとバルバラという二組の男女を通じて描かれる愛の複雑さである。オリビアは過去の恋に取り憑かれ、その思いをベッドの下に隠す。マウリシオに拒絶されたバルバラは、空想的な物語を通して現実逃避する…。

本作の特徴は、ひとつのストーリーを多彩なアニメーションのスタイルで描く、ほかにはない世界観。また色鮮やかなグラフィック、ナイーヴ絵画のような素朴なタッチ、ストップモーションアニメ、加工された実写映像などを用いている。そして、音楽とSEの織りなすサウンドがさらに映像世界を増幅していく。

この度、公開された日本版ポスターの邦題ロゴを手掛けたのは、映画本編のタイトルデザインや国際版ポスターのタイトルロゴも提供した日本人アーティスト・前澤知美。
その邦題ロゴを使用し、胸がざわつくような魅力に満ちたポスターデザインをクリエイトしたのは11月公開『落下の王国 4Kデジタルリマスター』などの気鋭のデザイナー、塚本陽である。

美しい夢と怖い夢が繰り返されるようなアニメーションおとぎ話。魅惑的な映像に期待が高まる。
『オリビアと雲』は2026年1月24日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。
