50周年リバイバル上映が決定しているジョン・カーペンター監督のデビュー作『ダーク・スター』の予告編が解禁された。
ジョン・カーペンターとダン・オバノン(のちの『エイリアン』脚本家)がタッグを組んで作り上げた本作は、自主制作から生まれたカルト的SF作品。1968年のスタンリー・キューブリック監督作『2001年宇宙の旅』に触発された風刺作品と評され、SF映画史を語る上で欠かせないマスターピースでもある。
この度解禁された予告編は、宇宙の暗闇に響くような荘厳なサウンドとともに、「『2001年宇宙の旅』のアンサーにして、『エイリアン』の元となったデビュー作」というテロップが表示され幕を開ける。ダーク・スター号がどこか倦怠感を感じさせるゆっくりとした速度で宇宙空間を進み、不穏な雰囲気のまま船内が映し出されると、緊急事態が発生したことが知らされる。

スイッチが切り替わるような音とともに、ジョン・カーペンター自身が作曲したサウンドトラック「Benson Arizona」が流れると、雰囲気は一変。陽気な音楽とともに、ビーチボールのようなエイリアンと乗組員が箒でバトルするコミカルなシーンが描かれる。ラストは爆弾が「『我思う 故に我あり』が答えでしょうか」と乗組員に投げかける哲学的なシーンが描かれ、予告編はエンディングを迎える。まさに「倦怠と思索のカルト・スペース・オデッセイ」を表現した、50周年リバイバル上映にぴったりの予告編となっている。
『ダーク・スター』は12月12日(金)よりシネマート新宿ほかにて公開。


