芳根京子、高橋海人が初共演する『君の顔では泣けない』の場面写真が解禁された。
第12回「小説 野性時代 新人賞」を受賞した君嶋彼方のデビュー作「君の顔では泣けない」を映画化した本作。プールに一緒に落ちたことがきっかけで、心と体が入れ替わってしまった坂平陸と宮村まなみの15年もの「入れ替わり」を描く。
この度解禁されたのは、入れ替わった陸とまなみが経験する、人生の大きなターニングポイントを切り取った場面写真。
まなみの身体で生きることに少しずつ慣れていき、その時間を過ごしていく陸(芳根京子)は、蓮見涼(前原滉)と出会い、結婚するという大きな決断をする。誰にも言えない秘密を抱え、時に深く塞ぎ込んでしまいそうになる時にも、常に献身的に支えようとする涼の優しさに、少しずつ惹かれていった陸。彼からの真っすぐなプロポーズを受け入れ、一生の愛を誓い合い生きていく中で、妊娠、そして出産を迎えることとなる。
新たな家族を迎える喜びもある中、「入れ替わったまなみの身体」ごと危険にさらす可能性もある出産に正面から直面する陸。そんな現実に対して大きな不安に駆られた陸は、意を決してまなみに電話で想いを伝えることに。久しぶりの陸からの着信、少しばかり気持ちをこわばらせながら携帯電話をとったまなみは、言い表すことのできない、複雑な感情を堪えながら気丈に振舞おうと声を絞り出す…。

今回解禁された場面写真でも、ウェディングドレスを着て幸せな笑顔を見せる陸、そして妊娠中に不安な表情で、大塚寧々演じる母親と病室で会話をするシーン、そしてその妊娠を報告する電話の陸とまなみの姿が切り取られており、2人の入れ替わったままの人生がさらに大きく進む様子が明らかとなっている。

感情的になる場面で溢れ出す想いの強弱のバランスを繊細に表現している芳根。今回解禁された、まなみに電話をかけるシーンは特に想いが強く、坂下雄一郎監督から見れば1テイク目で完璧だったが、芳根から「もう1回やらせてください」という願いがあったほどだったという。

さらに、高橋演じるまなみが報告の電話を受け取るシーンは、本作の全体クランクアップのタイミング。本編撮影の最後となった「その夜」のシーン、高橋は高い集中力を発揮。心に積もった複雑な感情のグラデーションを繊細な表現で演じ切った。
互いに「借りている身体」で、人生の大きな節目にどのように向き合うのか? 2人の迷い、葛藤、決断に、感情が思わず大きく揺さぶられるシーンとなっている。
『君の顔では泣けない』は11月14日(金)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。
※高橋海人の「高」は、正しくは「はしごだか」


