※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

フェンシング題材の破滅的心理スリラー『ピアス 刺心』幻想的で洗練された予告編公開

フェンシングを題材にした破滅的心理スリラー『ピアス 刺心』より、予告編とシーン写真が公開された。

映画 アジア映画
注目記事
『ピアス 刺心』© Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Cin
『ピアス 刺心』© Potocol_Flash Forward Entertainment_Harine Films_Elysiüm Cin 全 9 枚
拡大写真

フェンシングを題材にした破滅的心理スリラー『ピアス 刺心』より、予告編とシーン写真が公開された。

本作は、シンガポールのフェンシング代表として活動した経歴をもつネリシア・ロウ監督が、台湾で実際に起きた事件と監督自身の兄との家族関係に着想を得て製作。フェンシングを題材にした、愛と疑念が対立する傑作心理スリラー。兄は悪魔なのか、愛は欺瞞なのか、破滅的な真実の先で、観客はさらなる衝撃に射抜かれる。

映像では、大会で対戦相手を刺殺する事件を起こした兄ジーハンが、7年ぶりに弟ジージエと再会。離れていた時間を取り戻すように打ち解けていくが、母は「あなたは利用されている」とふたりを引き裂こうとする。「あれは事故だ」という兄の言葉を信じるジージエだったが、ジーハンの心に潜む闇が徐々に顕に。

そして、幼き日に川で溺れた記憶が思い起こされる。手を差し伸べず、弟を見下ろす兄は何を思っていたのか。「…僕が死ねばいいと?」と、最愛の弟からの不信に、ジーハンは混乱し顔を歪ませる。

合わせて公開されたシーン写真は、壊れたひとつの傘を寄り添ってさす兄弟が、驚いた表情を見せる様子、フェンシングのスピードを感じるカット。

冷淡な視線で見下ろすジーハンや、試合会場で慌てふためく人々の中で何かを見据えたジージエ、練習する兄弟、円卓で強張った表情のジーハンを見つめるジージエと母。

深紅のベルベットのカーテンを背景に血のついた服で立ち尽くすジージエ、ジージエと友人が見つめ合う場面、強い意志を持った母の眼差しなどが収められた。

ジージエを瑞々しく演じた台湾の俳優リウ・シウフーは、日本公開にあたり「日本にはこれまで三度、旅行で行ったことがあります。東京と京都に行きました。そんな日本で公開されることを嬉しく思います。愛にはさまざまな可能性があるということを見つめた映画です。“愛とは何か?”という問いには、いろんな解釈の仕方があります。1つの方法で世界を理解することに慣れてしまっては、少しもったいない。いろいろな愛の形を知ってほしいです」と話し、傲慢な兄ジーハンを演じたツァオ・ヨウニンは「『ピアス 刺心』は愛についての映画です。愛には余白が必要です。正解も間違いもない。だから柔軟に、相手を理解しようとする姿勢が大切です。時には自意識を手放すことも必要ですよね。人は誰でも自分を中心に考えがちですが、少し距離を置いて客観的に見ることで、親しい人に対しても、何か物事に向き合う時も、新しい理解が生まれると思います」とコメントしている。

なお本作は、「タレンツ・トーキョー2025」プレイベント・修了生作品特別上映会にて、先行上映。ネリシア・ロウ監督が来日する。

「タレンツ・トーキョー2025」プレイベント・修了生作品特別上映会
日程:2025年11月8日(土)、9日(日)
会場:東京都写真美術館 ホール
入場:無料(事前申込制)

『ピアス 刺心』:11月8日(土)15:55~17:41/11月9日(日)10:20~12:06 ★上映後監督トークあり

『ピアス 刺心』は12月5日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国にて公開。


《シネマカフェ編集部》

特集

この記事の写真

/

関連記事

【注目の記事】[PR]