10月30日(現地時間)、映画『ターミネーター』『ターミネーター2』の撮影監督として知られるアダム・グリーンバーグが亡くなった。享年88。1984年製作の『ジェノサイド・ストーム』で彼のもとで働いた撮影監督仲間のアヴィ・カーピックが、Facebookで訃報を伝えた。
『ターミネーター』シリーズを手がけたジェームズ・キャメロン監督は、「Deadline」に寄せた追悼メッセージの中で、「本当に多くのことをアダムから学びました」「彼なしでは『ターミネーター』シリーズを撮ることはできませんでした」と語り、彼を偲んだ。また、「アダムは私に、色と照明が持つ物語を語る力を教えてくれました。夜の撮影をアダムのようにこなせる人はいませんでした。私は手持ちカメラの撮影技術に誇りを持っていますが、それも彼のもとで学んだものです」と振り返っている。
アダム・グリーンバーグは1937年にポーランドに生まれ、イスラエルで育った。撮影監督としてイスラエル映画界で活躍したのち、1980年にアメリカ映画『最前線物語』でハリウッドへ進出。その後アメリカに移住し、『ターミネーター2』でアカデミー撮影賞にノミネートされた。『ゴースト/ニューヨークの幻』『天使にラブ・ソングを…』『ジュニア』『ラッシュアワー』など、90年代から2000年代にかけて数々の人気作を撮った。


