磯村勇斗と末澤誠也(Aぇ! group)がW主演を務める『mentor』(読:メンター)の制作が決定し、2026年秋に公開されることが決定。監督・脚本は吉田恵輔が務める。
15年前の夏。龍之介と拓海の無邪気な火遊びが、隣のアパートを全焼させた。黒焦げの妻を抱えて現れた男・埜本(のもと)。その光景を前に、二人の人生は止まった。やがて罪に蓋をし前へ進もうとする龍之介(磯村勇斗)は、アーチェリーのオリンピック日本代表選考に残る強化選手として日々を過ごしていた。
一方、過去に取り残されたままの拓海(末澤誠也)は、いまだ罪の記憶から抜け出せず、陰鬱な日々を送っていた。対照的な二人の前に、あの火傷の男・埜本が再び現れる。ところが彼は、恨みどころか“慈愛”を見せる。「君はもう、充分に償ったよ」と…。不気味なほど優しい埜本の言葉は、いつしか龍之介と拓海にとっての“mentor/メンター”(助言者・導き手)となっていく。
『ミッシング』『空白』『ヒメアノ~ル』など観る者の心に鋭く切り込む描写を得意とする吉田恵輔監督の最新作となる本作。
『新聞記者』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞するなど数々の話題作を手がけてきたスターサンズが企画を担う。W主演の一人、磯村勇斗とは『月』(第47回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞作)以来のタッグ。
一方の末澤は2024年にCDデビューを果たした5人組アイドルグループ「Aぇ! group」のメンバーで、今回が個人として初の映画主演となる。
本作で龍之介を演じる磯村は、「監督の作品には以前から惹かれていて、いつかご一緒したいと思っていた」と語る。役柄としてのアーチェリー選手への挑戦も重なり、「“やってみたい”が揃った奇跡のような出会い」だとオファーを受けた時の思いをふり返る。そして、「どんな化学反応が起こるのか、自分でも予想がつかない。その“わからなさ”を楽しみにしながら、現場で生まれる瞬間を大切にしたい」と、撮影への意気込みを見せた。
一方、拓海役の末澤は、「個人として初の映画出演、しかも主演という形で吉田監督の作品に参加できることが本当に光栄」と語り、これまで演じたことのない役に挑むプレッシャーを抱えながらも、「この機会を全力で生かし、自分をアップデートしながら良い作品にしていきたい」と決意をにじませる。
そして物語の鍵を握る“メンター”=埜本を誰が演じるのかは、現時点では明かされていないが、磯村が「とんでもない役者さん。想像をはるかに超えてくるだろう」と期待を語り、末澤が「ご一緒できるのが光栄」と語る“メンター役”とは、一体誰なのか。その存在にも引き続き注目して欲しい。
本作は11月4日にクランクインし、12月中旬までの撮影を予定している。
コメント全文
磯村勇斗(益子龍之介役)
吉田恵輔監督の作品は以前から拝見していて、いつかご一緒したいと思っていました。
アーチェリーという役柄にも挑戦してみたかったので、今回のお話はまさに“やってみたい”が重なった奇跡のような出会いでした。
吉田監督はとてもフランクでお話ししやすく、きっと現場も明るく進んでいくのではという予感があります。
どんな化学反応が起こるのか、まだ自分でも想像がつきませんが、だからこそその“わからなさ”を楽しみに、現場で生まれる瞬間を大切に撮影に挑みたいと思います。
末澤誠也(上谷拓海役)
個人としては初の映画出演で、しかも主演という形で吉田恵輔監督の作品に参加できること、本当に光栄に思っています。今まで演じたことのない役どころに向き合うのはプレッシャーもありますが、それ以上に喜びと覚悟の方が大きいです。
磯村さんとも初共演ですが、とても話しやすく、ここから一緒に関係性を築けたらと思っています。
日々の現場の中で吸収しながら、自分をアップデートし、全力で良い作品にしていけたらと思っています。
吉田恵輔/監督・脚本
私は大切な人を亡くした事が何度かあり、その度にうまく泣いたりする事が出来ず、自分は冷めた人間なんじゃないかと落ち込んだりします。
友人から哀しみ方は人それぞれ、比べるものじゃないと言われ救われた気持ちになりました。
この物語も罪の意識、喪失感、人によっての捉え方の違いをテーマにしています。
身に覚えのある痛い所をついていきながら、感動できる作品を目指します。
メンター役(未発表)との共演について
磯村勇斗
メンター役の方は、本当にとんでもない役者さんです。どう演じられるのか、想像を遥かに超えてくるだろうというワクワク感がありますし、現場でお会いできるのが楽しみでなりません。共演を通じて、たくさんの刺激を受けられるのではと期待しています。
末澤誠也
恐れ多いというか、ご一緒させていただくことが凄く光栄ですし、現場での空気感やお芝居から多くを学ばせていただきたいと思っています。ビジュアルや佇まい含めて、どういう形で現れるのか、すごく楽しみにしています。
『mentor』は2026年秋、公開。
※吉田恵輔の「吉」は「つちよし」が正式表記


