パリだけで26万人動員、日本で27週ロングランの大ヒットとなったレオス・カラックス監督の『ポンヌフの恋人』が、撮影監督キャロリーヌ・シャンプティエの監修によって4Kで修復され、12月20日より劇場公開。この度、『ミッドサマー』や『パターソン』などを手がけたグラフィックデザイナー・大島依提亜が新たにデザインしたポスタービジュアルとともに、4Kで輝きを増した予告映像、シーン写真8点が一挙解禁となった。
本作は、ホームレスの孤独と恋を1カット1カット衝撃的なまでの映像と音で叩きつける強烈なインパクトの恋愛映画。

日本では、奇抜な建物と映像・音楽・ファッションのセンスで90年代のアート的ミニシアターを象徴する存在だったシネマライズ渋谷で1992年3月28日から単館ロードショーとして封切られ、なんと27週も上映し日本でも熱狂的現象を巻き起こした。

解禁されたポスタービジュアルは、ポンヌフの橋の上でアレックスとミシェルの衝動がぶつかり、ついには重なって、体温を確かめるようにもたれ合う恋人たちの刹那をとらえたもの。
革命200年記念日、鮮やかな歓喜の花火が夜空いっぱいに広がり、情熱的な光と音の一大スペクタクルが凝縮され絵画のように美しい。「愛は眠らない」というロマンチックなキャッチコピーと共に、「LES AMANTS DU PONT-NEUF」という作品の強靭さを物語るタイトルロゴが据えられた力強いポスターとなっている。

『ミッドサマー』(アリ・アスター監督)や『パターソン』(ジム・ジャームッシュ監督)など、名だたる映画のポスターデザインでも知られるグラフィックデザイナー・大島氏がデザインを手掛けた。
また、予告映像では映画史に刻まれる伝説的なシーンを公開。
「愛ではち切れそうだ!」――革命200年記念日に打ち上がる花火と祝福の爆竹が降りしきる中、アレックスは叫ぶ。大道芸人のアレックスは失恋と目の病の絶望から家を出たミシェルに出会い恋に落ちる。恋人の姿を探し街を彷徨うミシェルの痛みを知れば知るほどに惹かれ、想いが募っていくアレックス。
「名前を呼んで」「一緒にいて」と、ミシェルもアレックスに心を開いていく。祝祭の夜、ふたりは激しい感情を爆発させるように狂おしく踊る。<愛は眠らない>アレックスとミシェル、パリのポンヌフ橋で疾走する、孤独な2人の究極の愛がスパークする予告となっている。

新たに解禁されたシーン写真は8点。失明の不安をこぼすミシェルに優しく寄り添いながら彼女を真実から遠ざけるアレックス、ポンヌフで再会したアレックスとミシェルが2人抱きしめ合うホワイトクリスマス。

ミシェルの行方を捜索するポスターが炎で燃え上がるカット、若いアレックスとミシェルを気にかけるハンス3人がポンヌフで物思いに耽るシーン。

ミシェルが描いた絵を2人で眺め微笑みがこぼれる幸福なひととき、アンリ4世の騎馬像にまたがり銃を放つミシェル。

画家だというミシェルに肖像画を描いてもらうアレックス、夜の遊園地で無邪気にはしゃぐ2人の姿などが収められている。

『ポンヌフの恋人』は12月20日(土)よりユーロスペースほか全国にて順次公開。


