11月13日(現地時間)、シンガポールで開催された『ウィキッド 永遠の約束』のプレミアで、アリアナ・グランデが突然突進してきた男に抱きつかれ、怯えて固まってしまうという事件が起きた。共演者のシンシア・エリヴォが男を引きはがし、その後アリアナ・グランデを抱きしめて落ち着かせるなどし、大事には至らなかった。
男は「Pyjama Man」の名で活動する“お騒がせ”インフルエンサーで、本名はジョンソン・ウェン。オーストラリア国籍の26歳で、これまでもケイティ・ペリーのシドニー公演、ザ・ウィークエンドのメルボルン公演、さらには2024年パリ五輪・男子100m決勝などを妨害してきた人物だ。
今回の事件を受け、シンガポール国内では「彼がシンガポール人でないなら、再入国を禁止すべき」「アリアナ、私たちシンガポール人はこんなことはしません。どうか『もうシンガポールには行かない』なんて思わないで」といった声が上がっていた。
そうした中、シンガポール政府当局(ICA)は23日、「ジョンソン・ウェンは2025年11月23日、オーストラリアへ強制送還され、今後シンガポールへの再入国を禁じられた」と発表した。シンガポールのテレビ局「CNA」が報じている。ジョンソン・ウェンは11月14日から勾留されており、17日には公共の迷惑行為で禁錮9日の判決を受けていた。
アリアナ・グランデのファンからは、「これぞ正義」「これが世界への教訓になってほしい。人のパーソナルスペースに土足で踏み入ってはいけない」「これでもまだ軽いくらいだと思う」といったコメントが寄せられている。


