先月、社全体もしくは一部事業の売却手続きに入ったと報じられたワーナー・ブラザース。ここ数週間で、Netflixやパラマウントが買収に興味を示しているとも報じられ、この件について『タイタニック』『アバター』のジェームズ・キャメロン監督が自身の意見を述べている。ポッドキャスト番組「The Town with Matthew Belloni」での発言だ。
「(買収する企業は)パラマウントが最もふさわしいでしょう。Netflixなら大惨事になる。すみませんね、テッド。でもありえない」とNetflixのCEOテッド・サランドスに謝りながらも“大惨事”と断言するジェームズ・キャメロン監督。その理由に、過去にテッド・サランドスが「劇場体験は時代遅れなもの」と発言したことを挙げた。「映画は劇場向けに作られるべきだ」という監督の考えとは、真逆だからだ。さらに、Netflixがワーナーを買収した場合に、ワーナー作品の劇場公開を継続すると約束したことについても、「カモを釣る餌だ」と辛口コメント。
監督は、賞レースのためだけに映画を短期間だけ劇場公開するというやり方についても「根本的に腐っている」と非難。Netflixがアカデミー賞に“参戦”すること自体には反対しないものの、「映画を2000館で1か月間、十分な意味のある形で公開するなら、参加することを許されるべきだ」と明確な条件を示した。


