『暴君のシェフ』で過去へタイムスリップしたシェフを演じた少女時代・ユナ、『テプン商事』で父から受け継いだ会社を守るために奮闘する役を演じたの2PM・ジュノ、数多くの韓国ドラマや映画で活躍するmiss A出身のペ・スジ。
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今や世界的な人気も高い韓国ドラマ・映画界を引っ張っているといっても過言ではない俳優3人の共通点…。それは「第2世代のアイドル出身」ということだ。
何を隠そう、30代前半・アラサー世代の私が学生時代にどっぷりとK-POPにハマったのはこの世代のアイドルたちのおかげである。オタク人生の始まりともいえよう。
この世代のアイドルたちをきっかけに、約15年ものあいだK-POPオタクをやり続けてきた同志が、実はたくさんいるのではないかと心の中で密かに感じている。そこで今回はアラサー世代の青春!韓国の第2世代アイドルについて紹介していこうと思う。
そもそも「第2世代」って?
K-POPの第2世代は、東方神起・BIGBANG・少女時代・KARAなどが登場し、現在のK-POPの基盤をつくった世代といわれている。主にYouTubeなどのSNSでティーザーを公開し、楽曲とMVを同時リリースするスタイルが定着したのもこの世代。三大事務所(SM・YG・JYP)が台頭したのもこの世代だ。熾烈な練習生期間を経てデビューしたグループが続々と登場し、2000年代後半の韓国歌謡界はアイドルが席巻。エレクトロニックやフックソングが主流となり、音楽性とパフォーマンスの完成度も高まった。
日本を中心に海外進出が本格化し、第2次韓流ブームが起こるなど、K-POPの国際的拡大も加速。YouTubeの普及も追い風となり、K-POPが世界へ広がる土台を築いた世代といえる。SHINee、2PM、INFINITE、BEAST、f(x)、2NE1、4Minute、missA、SISTARなどは「第2.5世代」ともいわれている。
①KARA
日本の第二次韓流ブームの火付け役ともいえる「KARA」。2007年3月、DSPエンターテイメントからデビューし、2008年にギュリ・スンヨン・ニコル・ハラ・ジヨンの5人体制となった。日本のファンたちの多くはこの5人のメンバーに馴染みがある人が多いだろう。高校生時代に大ヒットした『ミスター』、そして「ヒップダンス」。日本で大ヒットした楽曲以外にも『Lupin』や『Jumping』、『STEP』などキャッチーで耳に残る作品が多い。

②少女時代
『Gee』の真似したくなる振付とキャッチーなメロディで一気に日本のお茶の間に浸透していった少女時代。めちゃイケやミュージックステーション、YouTube…。さまざまな場所で彼女たちを見る機会が多かった。実はK-POPにハマるきっかけとなった、一番最初の接点は少女時代。YouTubeで『Gee』のMVを見ていたとき、右側にあるおすすめ動画欄に突如現れたSHINeeの『Hello』を視聴したところから、現在まで長きにわたり続くオタク人生が始まった。
と、私の話はさておき、2010年に第52回日本レコード大賞新人賞受賞、2011年にはKARAとNHK紅白歌合戦初出場を果たすなど、現在のK-POPアイドルたちが日本で活躍できるようなった土台を作ったガールズグループといっても過言ではない。

③U-KISS
2008年にデビューし、『Man Man Ha Ni』や『Bingeul Bingeul』、『Shut Up』などのヒット曲で注目を集めたボーイズグループ。メロディの存在感が際立ち、いわゆる「フックソング」が多かった彼らの楽曲。聴けば聴くほどクセになる、中毒性の高さが持ち味だった。2020~2021年頃には、YouTube番組『文明特急』への出演をきっかけに再ブレイクした。
④BIGBANG
「第二世代といえば」「K-POPといえば」で連想されるグループといえば彼ら。2006年にYGからデビューし、今もなお時代の先頭に立ち続けている。『BANG BANG BANG』や『HARU HARU』など韓国内外で数々の名曲を残した、そしてこれからも残していってくれるであろうレジェンドアイドル・アーティストだ。

⑤BEAST(現・HIGHLIGHT)
2009年10月にCUBEエンターテインメントから6人組でデビュー。『FICTION』や『Shock』、『12:30』や『Beautiful Night』など、ヒット曲も多い彼ら。メンバーの中にはすでにキャリアを持っている人が多数いた。「AJ名義」でソロ活動していたギグァン、BIGBANGの最終選考で脱落したヒョンスン、Mnetのオーディション番組『熱血男児』出身のドゥジュン、元XING一期メンバーのジュンヒョン。当時「リサイクルアイドル」とも呼ばれ苦い思いもしていたそう。その悔しさをバネに第二世代の人気ボーイズグループに。

SHINee・INFINITE・Wonder Girls・U-KISS・2NE1・f(x)・SUPER JUNIOR・2PM・Secret・SISTAR・TEEN TOP・MBLAQなど、挙げ始めるとキリがないほどレジェンド級のグループが多数存在してい時代だった。チャートもアイドルが席巻していたのだそう。
第一世代のアイドルとの大きな違いといえば、長くアイドル活動を続けるグループが多く存在していることだろう。2024年・2025年にデビュー周年記念で復活&カムバックしたグループも多数あり、今でも根強い人気があることがうかがえる彼ら・彼女ら。青春時代を思い出す「懐かしさ」と、今なお走り続けている姿を見せてくれる「安心感」をオタクたちに与えてくれている。懐古オタクといわれようがK-POP老人扱いされようが、ずっと応援していきたい「第2世代アイドル」。曲も中毒性のあるものが多いので、ぜひ一度聴いてみてほしい!
(文=豊田 祥子)
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