Netflix映画『10DANCE』配信記念イベントが12月17日(水)、都内にて行われ、W主演を務めた竹内涼真、町田啓太が大友啓史監督とともに出席した。すべてをそそいで完成させた自信作だという2人は、翌日の公開を前に「ついにきたあって感じですね!」(竹内)、「全然実感なかったんですけど、ようやく!」(町田)と武者震いし、がしっと抱き合った。

『10DANCE』は井上佐藤による大ヒット同名漫画を実写映画化。男性2人のダンスに懸ける情熱と闘志、苦悩、嫉妬、愛を描き、観る者の心を鷲掴みにする。竹内はラテンダンス日本チャンピオンで世界に通用する実力を持ちながらも、ある理由から国内の大会にこだわる鈴木信也を演じた。一方、町田が演じるのは、もう一人の主人公・杉木信也。スタンダード(ボールルームダンス)日本チャンピオンで世界2位の記録を持ち、鈴木信也を「10ダンス」の世界に誘う役どころとなった。

オファーを受けた当初、竹内は迷っていたという。「絶対に厳しい戦いになって相当なリスクを背負わないといけないだろうし、人生をかけて自分の体もすべてかけて臨まないと成功しないだろうなって」と言い、まだ相手も決まっていない中承諾したという。「もう後にひけないし、誰が一緒にやってくれるんだろうってドキドキしながら」待っていたという竹内、町田が相手役だと決まると「まず“よし!”と思いました」とガッツポーズ。「町田くんしかいないなと思ったし、こんな大変な役を真正面からやると言ってくれたのが、すごくうれしくて。町田くんとだったら信じて、大友さんと一緒に奇跡が起こるんじゃないかって」と大丈夫かという不安もありながらも、期待もマックスに撮影に臨んでいったという。

もともとダンス経験もあり、プロのパフォーマーを目指していた町田は「僕はかなり前にプロのダンサーの道をあきらめた人間だったので、そのときに消化しきれなかった思いも、これで少しは昇華できるかもしれないと。最終的には自分のためにやろうと決めました」とその心境を明かす。だが、これまでのダンス経験について「全部意味ない、何も意味をなさなかったです。すべて最初からで絶望しました」と言う。プロの大会を見に行ったときもうちひしがれたと話したが、町田は「でも同じくらい期待というか興奮もあった。これをやれたら、すごいことが起きるかもしれないって。興奮と絶望がずっと入り混じっていました」と思いのたけを語った。

さらに、竹内のダンスについて町田は、「竹内くんはダンス未経験じゃん。見た人、絶対そう思わないと思う。初めてステージで踊るシーンが、(竹内自身が)初めて人前で踊ることなので、リンクしていて。それを見たとき、僕は本当に感動してしまって。絶対モニターでなく生で見ようと端っこで見て、すごかったですね」とそのダンス力も絶賛していた。
『10DANCE』は12月18日よりNetflixにて世界独占配信。

