俳優の佐藤健が12月23日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われた「ワーナー・ブラザース映画ファンフェスティバル」のグランドフィナーレに駆け付けた。
年内で日本での劇場配給業務を終了するワーナー ブラザース ジャパン合同会社が配給してきた名作を特別上映するメモリアルイベントで、日本国内での100年の歴史の集大成として、珠玉の洋画・邦画作品の中から厳選された13タイトルが特別上映。最終日となるこの日、佐藤主演の『るろうに剣心』(2012年)が上映された。

シリーズ5作にわたり、主人公の緋村剣心を演じた佐藤は、「この作品は、僕にたくさんの出会いと仲間を与えてくれた。僕の誇りであり、自慢であり、宝物です」と強い思い入れ。「そのきっかけをくれたワーナーさん、ありがとうございます」と感謝を伝え、「形は変わるかもしれないですけど、いつか一緒に映画界を盛り上げていきましょう」とエールを送った。

当時、邦画界の常識を変えるアクションに果敢に挑んでおり「本当に今日を生き延びるので精一杯だった」とふり返り、第1作を大スクリーンで鑑賞するファンに向けて、「当時は未来を考える余裕もなかったですし、ちょっと恥ずかしいですね。今日はぜひ大目に見てもらえれば。そこから進化していますから」と胸を張った。

上映前の舞台挨拶には佐藤をはじめ、武井咲(神谷薫役)、青木崇高(相楽左之助役)、土屋太鳳(巻町操役)、シリーズ全作を手がけた大友啓史監督、アクション監督の谷垣健治氏が集結した。

司会者が「この15年で、佐藤さん以外がご結婚して…」と突然、佐藤が独身であることをイジると、当の佐藤は「本当にそうなんですよ。どうしたらいいですか?」と逆質問。共演陣は「どうしたいんですか?」(武井)、「ファンの人が寂しくなっちゃう」(土屋)とリアクションし、佐藤は「確かに孤独だなと思いました。どこを見渡しても、夜泣きの話題で盛り上がっていて、疎外感が(笑)。僕もわかる話題で盛り上がって!」と、自虐で笑いを誘っていた。
