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年末はホラー映画で盛り上がろう!みんなで楽しめるおすすめホラー4選『鬼才の道』『ハウス・バウンド』ほか

何かと人が集まることの多いこの季節。せっかくならホラー映画で親睦を深めるのもありなのでは!?ということで、今回は友人や家族、みんなとわいわい観るのにおすすめな、配信で観られるホラー作品を紹介する。

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『カウントダウン(2019)』(C) APOLLO
『カウントダウン(2019)』(C) APOLLO 全 11 枚
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何かと人が集まることの多いこの季節。せっかくならホラー映画で親睦を深めるのもありなのでは!? ということで、今回は友人や家族、みんなとわいわい観るのにおすすめな、配信で観られるホラー作品を紹介する。

幽霊がオバケ界のスターを目指す!?『鬼才の道/鬼才之道~冥界タレント協会~』

不慮の事故で亡くなってしまった少女。幽霊となった彼女は、このままだと自身が30日以内に消えてしまうとわかり、「伝説の怪談」レベルの有名な幽霊になれば消えずに済むと知り、幽霊界のスタータレントを目指すことに。落ちぶれたエージェント、かつて名声を得ていた元スター幽霊ら、仲間たちとともに、現世でも幽霊として「生きる」ため、人間を怖がらせようと奮闘するのだが…!

多くの人間を怖がらせた幽霊がまるでセレブのように扱われる死後の世界を舞台に、一人の「新人」幽霊の成長と仲間たちの絆、そして「生きる」ことは何かを描く、台湾のホラーコメディ。

独特の設定が面白いのはもちろん、「お憑かれさま」「誕霊日おめでとう」など気の利いたセリフもユニーク。「死」そのものをネガティブなものとしてではなく、身軽にやすやすと飛び越えて行くような世界観は、死と生がまるで地続きのようにフラットな東アジア特有のものなのかもしれない。

もしかして世にはびこる呪いや祟り、怪奇現象の類の裏側って実はこんな感じなのかも!?なんて楽しい気分にもなれちゃう。

そばにいてくれる人のありがたみを感じられるという点でも、誰かと一緒に観たいと思える一作。げらげら笑って最後にはしんみりとさせられる良作だ。

『鬼才の道/鬼才之道~冥界タレント協会~』はNetflixにて配信中。


「ミーガン」シリーズ監督による爆笑必至のホラーコメディ『ハウス・バウンド』

ATM強盗に失敗し、保護観察処分となった主人公・カイリー。その間母の実家でもある古い家で暮らすことになった彼女だったが、母は「家に幽霊がいる」と言い出し、奇妙な現象が立て続けにカイリーを襲う。やがてその家が実はいわくのある「幽霊屋敷」だったことがわかり、気づけば「幽霊」騒動はオカルト好きの警察や精神科医をも巻き込み、大混乱の様相を呈していく…。

2025年の映画界の衝撃的なニュースのひとつとして、『M3GAN/ミーガン2.0』の全米での業績不振を受けてか、突如、公開中止→配信スルーとなったことがあげられるだろう。配信開始後同作を観た視聴者から「映画館で観たかった」「今からでも上映するべき」などの声が相次いだのも記憶に新しい。

そんな『ミーガン』シリーズの監督ジェラルド・ジョンストンが手掛けた長編監督デビュー作が本作。いわゆる幽霊屋敷ホラーのような導入で始まっていくのだが、これが後半にかけて転がるようにホラー現象が「コメり出す」。つまり、後ろから何者かが現れる、突如ものが動き出す、などのあらゆるホラー映画の要素が、すべて笑いに変換されていくのだ!何を言っているのかわからないだろうが、本当にそうなのだからしょうがない(笑)。

『ハウス・バウンド』(C) APOLLO

そして思いがけない「幽霊」の正体とその後の結末も予想の斜め上を行く。なぜかほっこりとしてしまうラストシーンも見もの。

このまさかの超展開を一人で味わうのはもったいない。ぜひ仲間たちと体感して、観終わった後もあーだこーだと語り合いたい一作だ。

『ハウス・バウンド』はPrime Video、U-NEXTほか各種配信サービスにて配信中。


もしも余命を知らせるアプリがインストールされたら…『カウントダウン(2019)』

『カウントダウン(2019)』(C) APOLLO

若者たちがパーティー中に見つけた「余命予測アプリ」。面白がってインストールしていく者たちの中で、余命が3時間後と示された少女が、本当にその時刻に死亡してしまう。若者の一人からそのアプリの存在を聞いた看護師・クインは、妹や友人たちとアプリの謎を探ることに…。彼らは、アプリが示した余命を回避することはできるのか?

最新作が公開され再び盛り上がりを見せた『ファイナル・デスティネーション』シリーズを彷彿とさせる、「死神」が襲い掛かる若者向けホラー。

本作が面白い点は、アプリの中身を知るために機械に詳しい携帯ショップの店主が登場し、「アプリを解析していく」というなんともホラー映画らしからぬ展開になること。そしてアプリのコードにラテン語が使用されていることが判明し、そこからあれよあれよと神父が悪魔祓いを試みるという、まさに科学とオカルトの融合が見られるのも、スマホ時代の新たなホラーの形かもしれない。

『カウントダウン(2019)』(C) APOLLO

主人公とその仲間たちの奮闘、妹との絆など、見どころも多く、程よい怖さもあって、友人たちと集まって観るのにぴったりな塩梅の、ライトなホラー映画だ。

『カウントダウン』はPrime Videoにて配信中。


隠れたサメ映画の逸品!『パニック・マーケット3D』

『パニック・マーケット3D』(C) APOLLO

オーストラリアの海岸で津波が発生し、水没したスーパーマーケットに13人が取り残される。救援を待とうにも、刻々と上がる水位。そしてその下を蠢く怪しい影…。なんと、人食いザメが波とともに流れ着いていたのだ!一人、また一人とサメの餌食となる中、生存者の中に強盗が紛れていることも分かり、サバイバルはますます困難を極めていく…。

『ジョーズ』から『シャークネード』シリーズまで、A級、B級、Z級?と、多種多様な作品が作られ続けるサメ映画界隈。2025年には夏に第2回、11月に第2.5回「東京国際サメ映画祭」が開催されるなど、大きな賑わいを見せている。

そんな数多のサメ映画の中で隠れた良作と言えるのがこちら。A級サメ映画並みのサメ撮れ高、原題『BAIT』の名に恥じない喰いっぷりもさることながら、元恋人同士の複雑な関係、問題児の娘と警察官の父、強盗犯が紛れていることで生まれる生存者同士の駆け引きなど、サメ以外の要素が緊迫感をさらに高めているのも加点したい要素。

『パニック・マーケット3D』(C) APOLLO

ジャンプスケア(驚かし)的に突然サメが現れるシーンも多く、誰かときゃあきゃあ言い合いながら観たいサメ映画だ。

ちなみに、犬は無事です。
(*劇中には地震や津波のシーンがあります。)

『パニック・マーケット3D』はPrime Video、U-NEXTほか各種配信サービスにて配信中。


2025年も残りわずか。是非ホラー映画をお供に、親しい人と楽しいひとときを過ごしてほしい。

《深山名生》

人にやさしく映画はたのしく 深山名生

子どもの頃から映画が大好きで、縁あってライターの道へ。web媒体への執筆やTwitterで映画の感想などを書いています。好きなジャンルはホラーコメディとSF。何事も深掘りして調べるのが趣味。ビデオスルー映画ウォッチャー。

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