『28年後... 白骨の神殿』で感染者サムソンを演じるチ・ルイス=パリーについて、製作総指揮のダニー・ボイルが驚きの起用秘話を明かした。
アカデミー賞監督ダニー・ボイルとアカデミー賞ノミネートの脚本家アレックス・ガーランドという2人の天才クリエイターがタッグを組み、徹底したリアリティと臨場感を追求して描いたサバイバル・スリラー『28年後...』。本作はその待望の続編で、シリーズ史上最も救いのない“狂気と恐怖”が襲いかかる。

前作の『28年後...』でひと際大きな注目を集めたのは、感染者サムソンを演じた身長206cmの俳優チ・ルイス=パリーだ。
ロンドンで生まれ育ち、身長206cmという恵まれた体格と幼少期からの経験を活かしプロバスケットボール選手として活躍してきたチ・ルイス=パリー。その後、バスケで培った俊敏性を活かせると考え、アジア最大の総合格闘技(MMA)団体と契約し、格闘家としてデビュー。公式戦で9勝をあげるなど、アスリートとして華々しいキャリアを飾ってきた。
「ハリー・ポッター」シリーズで、ハグリッド役のスタントダブルを務めた経験のあるチは、かねてより募らせていた「俳優になりたい」という思いを叶えるために、格闘家を引退後に41歳にして役者としてのキャリアを歩み始める。マーベル映画『クレイヴン・ザ・ハンター』や、リドリー・スコット監督の『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』など大作への出演が続く中で、彼が射止めたのが、本作でのサムソン役だった。

本作で演じるサムソンは、ウイルスによって狂暴化した人間が蔓延る世界で、アルファと呼ばれる他の感染者よりも高い知能と圧倒的なパワーを持つ個体のリーダーだ。血走った眼と傷だらけの肉体、目に留まる人間は容赦なく殺戮する残虐性はまさに“怪物”。チの起用理由についてダニー・ボイルは「チにはオーディションで、何でもいいから僕を怖がらせてくださいというお題を出しました。そしたら彼は、部屋の端から僕に向かって全力疾走で向かってきたんです。その姿は圧倒的でかなり恐ろしいものでした。あまりに怖くて、その後は彼が動こうとするたびに、所定の位置から動かないように指示していました」と、これまでにスクリーンを通して、多くの感染者を世に送り出してきたダニー・ボイルにとっても、チの存在感は唯一無二であることを明かしている。
前作では、イギリス本土で生き延びる人間たちを、全力疾走で人間を追いかけて死に追い込む恐ろしい姿がひと際強烈なインパクトを残し、話題を呼んでいた。サムソンについて、ダニー・ボイルは「続編でのチの演技を見たら驚くよ。本当に素晴らしいんだ。彼の演じるサムソンのキャラクター性が深く掘り下げられているからね」と、本作の重要キャラクターの一人として挙げ、さらなる活躍が見られることを示唆している。

これまでにもハリウッドには、元飛び込み選手のジェイソン・ステイサムや、元格闘家のドウェイン・ジョンソン、元アメフト選手のジョン・デヴィッド・ワシントンなど、アスリートから一流の俳優へと転身した例がいくつもある。本作で、当たり役を手にしたチのこれからのキャリアにもますます注目が集まる。身体能力と演技力を持ち合わせた男が演じる、感染者サムソンがどのような絶望をもたらすのか是非スクリーンで堪能していただきたい。
『28年後... 白骨の神殿』は1月16日(金)より全国にて公開。



