『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』で話題沸騰中の俳優テレンス・ラウ、『インファナル・アフェア』などのアンディ・ラウほか、豪華キャストが共演する映画『長安のライチ』が公開中。この度、テレンス・ラウのポートレート写真12点とともに、本作の魅力や役作りの裏側などを語るインタビューが到着した。
唐代・長安。下級官吏が皇帝の命令で新鮮なライチを南方から運ぶ前代未聞の任務に挑む、笑いと緊張の先に労働と尊厳を問う歴史エンタテインメントとなる本作。
本作で奴隷として虐げられながらも純粋な心を宿す青年・林邑奴(りんゆうど)を演じたのがテレンス・ラウだ。

「まず撮影に入る前に、ダーポン監督と多くの話し合いを重ねました」とテレンス・ラウ。「林邑奴は台詞が多い役ではありませんが、わずかに訛りを持たせることで、見知らぬ土地で知り合いもいない孤独感や疎外感をより強く表現できると考えました」と話す。
「もう一つは身体表現です。奴隷のからだとはどのようなものなのかを考えました。彼は日常的に虐待を受け、重い物を運ぶなど重労働を強いられているため、一般の人とは異なるからだつきになっているはずです。また、常に罰を受ける可能性があるため、自分を隠すような身のこなしになり、身体の状態も普通とは違って見えるはずです。そうした点から、声とからだの両面から役作りを始めました」と明かす。

「今日を生き延びる」ことだけで精一杯…唐時代の奴隷役は「自分を哀れむという感覚すら持たない」
幼い頃に奴隷として売られた林邑奴というキャラクターは、「周囲の知識人たちの話も深く理解できず、世界に対する認識そのものが限られている。また常に虐待され、罰を受け、重労働を課される生活の中で、自分を哀れむという感覚すら持たない」と分析。
「彼は『今日を生き延びる』ことだけで精一杯」と言い、監督とも話して生まれた「その“ぼんやりした状態”は、観客の想像力に委ねる余白が生まれる」と話す。
「一方で、演技でそれを表現することはなかなか難しかった」と続ける。「直接的に感情を出す方が簡単ですが、林邑奴の役では台詞が少なく、しかも感情をあまり表に出さない。物語の中盤以降、李善徳(ダーポン)との絆が生まれ、李が危機に陥るたびにスイッチオンする。普段は奴隷として生きている彼が、その時だけ身体能力を解放する。その切り替えも重要でした」と見どころを明かした。

『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』で、一躍日本でも大人気となったテレンス・ラウ。「本作の林邑奴はただの奴隷で、戦い方は知りません。そのため、『あまりカンフーの動きに見えないように、ただ力が強い、身体能力が高い人間として動いてほしい』と(アクション監督に)指導されました」と言う。
「そのため林邑奴の動きは複雑なカンフーではなく、むしろ獣のようなイメージです。人間として扱われず、自分自身も人だと思っていない存在。普段は卑屈ですが、戦う時は凶暴で圧倒的な力を発揮する。そのギャップがとても面白かったです」と明かした。

本作について、「これほど大規模な制作に参加したのは初めてでした。砂埃の舞う大地を何十頭もの馬が駆け抜け、数百人のエキストラが行き交う光景は圧巻でした。本当にタイムマシンで唐の時代に行ったような感覚で、直接体感できるリアリティがありました」と撮影を振り返るテレンス・ラウ。
最後に日本の観客に向け、「日本の皆さま、本当にありがとうございます。本作を含めて私の出演作が日本でたくさん上映されることを、とても光栄で嬉しく思っています。 『長安のライチ』は、きっと日本の皆さんにも楽しんでいただける作品です。笑えて、爽快で、心に残る映画です。どうぞ劇場でお楽しみください」とメッセージを寄せている。

『長安のライチ』はシネマート新宿、グランドシネマサンシャイン 池袋、Strangerほか全国にて順次公開中。
撮影:Olivia Tsang
ヘアメイク:Ziv Yeung
メイク:Will Wong
衣装:Bottega Veneta
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