史上最年少でドイツ映画賞主演女優賞を受賞した『システム・クラッシャー』ヘレナ・ツェンゲル主演、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」フィン・ウォルフハードや、ウィレム・デフォーを共演に迎えたA24初のノスタルジック・ファンタジー『The Legend of Ochi』が邦題『OCHI! -オチ-』として4月3日(金)より日本公開決定。メインビジュアルと本予告が解禁となった。
霧に包まれた村の奥深い森には、大きな瞳と耳を持つふしぎな生き物〈オチ〉が棲み、人々は何世代にもわたり、その存在を恐れ遠ざけてきた。
オチ狩りをする父に戸惑い心を閉ざす少女ユーリは、ある日怪我をした小さなオチを見つけ、密かに家に連れ帰り傷の手当てをする。伝承とは違う、オチの“本当の姿”を知ったユーリは、ひとりぼっちの幼いオチを家族の元へ返そうと決意し、家から飛び出し冒険の旅に出る――。
世界が注目する才能を輩出し続けるA24が新たにタッグを組んだのは、ビョークをはじめとする著名アーティストのミュージックビデオを手掛け、手作業へのこだわりと美学を築いてきた映像作家アイザイア・サクソン。本作は、その比類なき創造力を結実させた長編監督デビュー作となる。
『E.T.』『となりのトトロ』『もののけ姫』――サクソンは、自身が心より愛するこれらの作品の精神性を原点にして、孤独な少女とふしぎな生き物〈オチ〉が、言葉を超え心を通わせる物語を温かさに包まれたファンタジーとして紡ぎだした。
その物語を支えるのが、魅惑的な異世界の構築。パペットやアニマトロニクスなどアナログなクラフトによって緻密に形作られ、CGでは生み出せない活き活きとした生命感を宿す〈オチ〉。
さらに絵画的な自然の風景を鮮やかにとらえた撮影、監督自ら筆をとったペインティングによる背景、舞台ルーマニアの伝統的な楽器であるパンフルートが神秘的に響く音楽、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』『スイス・アーミー・マン』のプロダクションデザイナー、ジェイソン・キスバーデイによるクラシカルかつ遊び心ある美術と、1カットごとに卓越した職人技が愛情と手間暇たっぷりに注ぎ込まれた。
まるでオーダーメイドの工芸品のような映像体験が、観る者を幻想と現実が溶け合う魔法の感覚へと誘う。
主演は、『システム・クラッシャー』で一躍次世代の最有望株となったヘレナ・ツェンゲル。孤独を抱えた少女がオチとの出会いを通して成長していく姿を、繊細な表現力をもって伸びやかに演じている。
共演には、『哀れなるものたち』の名優ウィレム・デフォー、『博士と彼女のセオリー』のエミリー・ワトソン、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シリーズのフィン・ウォルフハードと実力派が集結。
この度解禁となったポスターには、幼いオチを服の中に入れた主人公のユーリ(ヘレナ・ツェンゲル)を中心に、ユーリの父でオチ狩りを統率するマキシム(ウィレム・デフォー)、あるきっかけにより家を出て山で暮らす母ダーシャ(エミリー・ワトソン)、父に従順な兄のペトロ(フィン・ウォルフハード)と、マキシムが率いる狩猟隊のメンバーである少年たちがユーリを取り囲むように描かれている。
ざらついた質感と深い色彩が肖像画を思わせるアート性と、オチが棲む世界の古代の象形文字のようなモチーフがもたらす遊び心が合わさり、不思議な魅力を放つデザインとなった。
本予告では、ユーリと小さなオチと出会いから冒険の旅路、そして心を閉ざしていたユーリが仕舞いこんでいた感情を次第に解放していく様子が描かれる。
妹ユーリが助けようとするオチに銃を向ける兄、娘がオチに連れ去られたと信じて疑わない父、「オチは人間のペットにはなれない」と優しく説くもユーリを突き放す母。オチをめぐりバラバラだった家族の関係性にもやがて変化が訪れる――。
映像の中で目を引くのは、圧倒的なオチの可愛さと実在感。その命をもったようなオチの姿にはアメリカで初めて予告が公開された際に、「CG やAIではないか」と巷をざわつかせたほど。パペットなど完全なアナログな手段によって命を吹き込まれ、“そこに本当に生きている”かのように感じられる愛くるしいオチに、心を奪われる予告となっている。
『OCHI! -オチ-』は4月3日(金)より全国にて公開。
